SIRUI75mmT2.91.6xメイン写真

SIRUIは、フルサイズアナモフィックレンズの新製品「75mm T2.9 1.6x」を発表した。中望遠として設計されており、軟らかい楕円形のボケと美しいアナモフィックレンズフレアを特徴とする。レンズを光源に向けるだけで、自然な青色に横引くフレアが発生し、SFのような雰囲気を加えることができる。

SIRUI75mmT2.91.6x説明写真

同レンズは、「50mm T2.9 1.6xアナモフィックレンズ」に続くフルサイズ用アナモフィックレンズシリーズの第2弾。50mmと同じアナモフィックルックを維持しながら、75mmの中望遠の焦点距離によって、ポートレートやクローズアップ撮影が可能。特に被写体の顔は自然な遠近感で表現され、伸びやかなアナモフィックボケと相まって、魅力的な撮影を可能としている。

SIRUI75mmT2.91.6x説明写真

75mm T2.9 1.6倍レンズは、現世代のミラーレスカメラとシネマカメラを念頭に置いて設計しており、キヤノンRF、ライカL、ソニーE、ニコンZマウントをラインナップ。キヤノンEOS R5 C、パナソニックLUMIX S5、ソニーα7S III、ニコンZ 9などの最新のフルフレームミラーレスモデルに対応する。RED V-RAPTOR、ソニーVENICE II/FX6/FX9、Kinefinity MAVO Edge 6Kおよび8K、Z Cam E2 F6/F8などにも対応する。

1.6倍の大きなアナモフィックスクイーズを実現しており、SIRUIの初期の1.33倍のAPS-Cレンジよりも個性のあるアナモフィックルックの実現が可能としている。75mm T2.9 1.6xは、75mmレンズの垂直方向の視野を維持しながら、水平方向に46mmのような動作をする。

3:2撮影時は2.4:1のアスペクト比を提供し、16:9撮影時は2.8:1という非常に広いアスペクト比を得ることが可能。最近では、1.6倍のデスクイーズ表示機能を持つモニターも増えており、撮影時に正しいアスペクトで映像をモニターができるようになってきているという。

同レンズは堅牢なフルメタルボディとレンズマウントを採用し、82mmのフィルタースレッドで簡単にフィルターを装着することが可能。底部には1/4-20のネジ穴があり、カメラリグに装着した際にレンズをさらにサポートする。50mmと75mmでフォーカスリングとアイリスリングの位置が統一されているため、撮影現場での容易なレンズ交換が可能としている。

8K撮影にも対応する75mm T2.9 1.6xは、独特のシネマティックルックで多くのプロの映画制作者の要求を満たせるだろうとしている。