池上通信機は、2022年4月24日~27日にアメリカ・ラスベガスのLVCC(Las Vegas Convention Center)で開催される「NAB Show 2022」に出展する(ブースNo.C4426)。放送業界で要求されるUHD HDR対応、HFR対応、IP対応のカメラ、4K・HDのモニターラインアップを紹介する。主な出展機器は以下の通り。
4K/HDカメラ
UNICAM XE 4K/HDスタジオカメラシステム「UHK-X750」、4K/HDポータブルカメラシステム「UHK-X700」
「UHK-X750」「UHK-X700」は、新開発グローバルシャッター対応2/3型 CMOSセンサーを採用し、ローリングシャッター方式と比較して歪みやフラッシュバンドのない自然な4K映像を再現するという。また、UHK-X750は、スタジオタイプの筐体ならではの利点である、光軸に近い位置でビューファインダーを配置できるため、取り回しに優れているという。
HLG(Hybrid Log Gamma)方式のHDRおよび広色域ITU-R BT.2020に準拠しているため、照度差の激しい屋外やイベント撮影などでも自然な映像表現が可能。VE側のオペレーションパネルからバックフォーカスの調整が可能な「リモートバックフォーカス機能」や、高倍率レンズでズーム撮影時に周辺の光量落ちを補正する「Fドロップ補正機能」などを搭載している。カメラヘッドから直接、12G-SDIの出力が可能なためカメラ単体での多彩な運用スタイルに対応する。
カメラコントロールユニット「CCU-X100」
UHK-X750、UHK-X700に接続し、最大4000mまでの長距離伝送が行えるカメラコントロールユニット。光複合ケーブルにより映像、音声、コマンド信号の伝送やカメラへの電源供給を行う。オプションにより、4Kで最大2倍速、HDでは最大8倍速の「HFR(ハイフレームレート)機能」を搭載可能なほか、SMPTE ST2110準拠、NMOS IS-04、05に対応したMoIPインターフェースを搭載可能。4K、HD同時出力が可能なため、4K/HDサイマル運用やHDから4K運用へのスムーズな移行をサポートする他、IP化へも柔軟に対応する。HDカメラUnicam HDシリーズの「HDK-73」の他、「HDK-97A」、「HDK-79GX」、「HDK-55」にも対応。
ベースステーション「BSX-100」
UHK-X750、UHK-X700に接続可能なベースステーション。3Uの小型・軽量化を実現したハーフラックサイズのコンパクトな設計により、中継車や限られたスペースに設置可能。オプションにより、「4Kで最大2倍速、HDでは最大8倍速のHFR(ハイフレームレート)機能」を搭載可能。4K/HDサイマル運用に対応するほか、SMPTE ST2110準拠、NMOS IS-04、05に対応したMoIPインターフェースを搭載できるため、IP化へも柔軟に対応。HDカメラUnicam HDシリーズの「HDK-73」の他、「HDK-97A」、「HDK-79GX」、「HDK-55」にも対応しており、HDから4K運用へのスムーズな移行をサポートする。
4K/HD超高感度マルチパーパスカメラ「UHL-F4000」
超高感度4K映像とコンパクト、軽量、省電力なカメラヘッドが特長。4K/HD 3CMOS光学ブロック分離型多目的2ピースカメラで、特にヘリコプター搭載用カメラに適しているとしている。
高感度グローバルシャッター対応2/3型 CMOSセンサーを採用し、ローリングシャッター方式と比較して歪みのない自然で高精細な4K映像と、高感度を両立している。さらに最大10倍のデジタルズームや4K映像からHD映像を切り出す「HDカットアウト機能」、霧、もや、煙などの環境下でも鮮明な映像が得られる「画像鮮明化機能」、画像のエッジ部分を強調する「画像鮮鋭化機能」など多彩な機能を装備し、夜間のニュース取材や監視業務に威力を発揮するとしている。
4K/HDマルチパーパスカメラ「UHL-43」
2/3型4K 8M Pixel CMOS 3板式の光学系を搭載した4Kマルチパーパスカメラ。ワンピースタイプのコンパクト設計のため、パンチルトシステムの他、情報カメラ用途に最適だとしている。HDRに対応し、ネイティブ4KとHD(4Kダウンコンバート/4Kカットアウト)出力を切り替えて運用可能。12G-SDI出力を標準装備、オプションで3G-SDI QUAD LINKにも対応する。各種のコントロールパネルとの接続が可能。
HDカメラ
HDポータブルカメラシステム「HDK-73」
2/3型CMOSセンサーを搭載したHDポータブルカメラシステム。フォーカスアシストや収差補正などの従来機能に加え、HDR機能を搭載している。
4K/HDモニター
4K/HDマルチフォーマットLCDマスターモニター「HQLM-3125X」
LEDバックライトを搭載した新開発の4K UHD 31.1型(4096×2160)10bit IPS液晶パネルを採用し、輝度1000cd/m2、コントラスト比100万:1を実現した4K HDR対応マスターモニター。
12G-SDI 2入出力、3G/HD-SDI 最大5入出力に加え、HDMI(HDCP2.2)1入力を標準装備。HDRはITU-R BT.2100 Hybrid Log-Gamma、SMPTE ST.2084 PQ及び他Logに対応。HDRに対応したWFM(RGB/YCbCr)表示およびVSC(Vector)表示が充実している。ユーザー設定可能な3D-LUTによる色補正が可能、また長期安定を考慮したユニフォミティ補正機能を搭載している。
4K/HDマルチフォーマットLCDモニター「HQLM-3120W」
4K HDR対応のマルチフォーマット放送モニター。LEDバックライトを搭載した31.1型UHD(4096×2160)10bit IPS液晶パネルを採用し、高コントラスト(1500:1)、広色域、広視野角(上下左右178°)を実現している。
12G-SDI、3G-SDI Q/L(SQD/2SI)、HD-SDI、HDMI(HDCP2.2対応)に標準対応。HDRはITU-R BT.2100 Hybrid Log-Gamma、SMPTE ST.2084 PQ及び他Logに対応しているほか、SDI/HDMI エンベデッドオーディオに対応。
4K/HDマルチフォーマットLCDモニター「HQLM-1720WR」
LEDバックライトを搭載した新開発の4K UHD 17.3型(3840×2160)10bit IPS液晶パネルを採用した4K HDR対応のマルチフォーマット放送モニター。12G-SDI 2入出力、3G/HD-SDI 最大5入出力に加え、HDMI(HDCP2.2)1入力に標準対応している。
HDRはITU-R BT.2100 Hybrid Log-Gamma、SMPTE ST.2084 PQ及び他Logに対応。HDRに対応したWFM(RGB/YCbCr)表示およびVSC(Vector)表示が充実している。副調整室、中継車などのモニター棚(7U)、ラックマウント搭載に最適だとしている。
HDマルチフォーマットLCDモニター 60series
- HLM-2460W(24型)
- HLM-1760WR(17型)
- HLM-960WR(9型)
フルHDパネルを搭載したHDモニター。IPS方式による高輝度・高コントラストに加え、広視野角・優れた応答性・色再現性を実現しているという。入力端子には、マルチSDI(3G/HD/SD、2系統)、HDMI、アナログコンポジット、アナログオーディオなど、様々な入力を標準装備し、PIPにも対応している。オプションでAC/DC/バッテリ運用に対応(2460Wを除く)し、持ち出しロケや中継用途にも最適だとしている。