Accsoonは、HDMIとSDIのワイヤレスビデオトランスミッターとレシーバーのセット「CineView Quad」を発売した。CineView Quadは第3世代のAccsoonワイヤレスビデオトランスミッターとレシーバーの一部で、コンパクトサイズでHDMIとSDI両方をポートしている。CineView Quad TXおよびRXは、4本のアンテナを内蔵しており、未使用時には本体に収納される。
新しいクワッドアンテナ設計により、CineView Quadはこの価格帯のシステムで初めて、Accsoonの特許取得済みデュアルバンドワイヤレス技術を使用。他の競合システムとは異なり、Accsoonはカメラのビデオ出力を2.4GHzと5GHzの両方の周波数で同時に2つの同一コピーで送信する。これらの信号がRXユニットに到着すると、必要に応じて結合され、最終的な高画質ビデオフィードが作成される。CineView Quadは両周波数を同時に利用するため、干渉に対抗し、周囲やオブジェクトを通過する際に優れた堅牢な信号が保証されるという。
CineView Quadは、CineEyeシリーズのコンピューティングプラットフォームの新バージョンを使用している。従来よりもさらに高速、小型、低ランニングコストのシステムを実現。その結果、クラス最高の60ms以下の伝送遅延を実現し、ほとんど遅延を感じさせないという。
CineView Quadの動作範囲は最大5150mのため、企業向けVPやインディーズ映画からライブイベントに至るまで、幅広いプロダクションに適しているという。CineView Quad TX/RX併用キットの価格は529USドル。技術レベルを考えると手頃な価格と言えるだろう。2022年4月から発売予定としている。
CineView Quadシステムの操作はシンプルで、カメラとモニターを接続し、ソニーのNP-F型バッテリーまたはDCポートから電源を供給し、電源を入れるだけ。CineView Quadの自動チャンネル選択機能により、最適な信号が選択されるという。すべての設定は、CineView Quadの1.3インチ有機ELディスプレイで確認できる。
CineView Quad TX/RXは、頑丈で軽量な航空宇宙グレードのアルミニウム合金で構成されている。ファンレス設計のため、静かな環境でも簡単に操作可能だという。ユニットは1/4ネジで取り付けることができ、コールドシューマウントが箱に同梱されている。
同じCineView Quadトランスミッターを使用して、シネビューRX、iOSとAndroidの携帯電話とタブレットなど最大4台の受信デバイスを任意の組み合わせで同時使用が可能。Accsoon Goアプリを使用して、選択したCineViewレシーバーとiOS/Androidデバイスをすべて一度に接続したり、複数人でのオンセットモニタリングが簡単になったという。
無料のAccsoon Go iOS/Androidアプリは、撮影をより充実させるための膨大なモニタリング・録画機能を提供する。フォーカスピーキング、ヒストグラム、フォルスカラー、3D LUTによる表示、ビデオのHD録画による即時レビューやソーシャルメディアでの共有などのハイエンドな機能が実装されている。
新機能では、LUTを適用した画像の記録も可能。クライアントレビュー用にカメラ内でLog記録した映像をRec.709に変換するのに最適な機能だとしている。
主な特長
(以下、プレスリリースより引用)
- 2.4GHz+5GHz デュアルバンド伝送
- レイテンシー60ms以下
- 150mの伝送距離
- SDI&HDMI
- 最大4台のiOS/Android端末でモニタリングが可能
- フルHD映像と高音質音声の伝送が可能
- NP-F型バッテリー
- DC入力
- 無料のAccsoon Goモニタリング&ライブストリーミングアプリ
- 自動チャンネル選択
- ノイズフリーファンレス設計
- 航空宇宙グレードのアルミニウム合金製
- 1.3インチ有機ELディスプレイ