ソニーは、望遠光学ズームレンズを搭載した5Gフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 IV」を発表した。日本を含む国・地域で発売予定で、国内では2022年6月上旬以降に発売予定。カラーはブラック、アイスホワイト、パープルの3色。
リアカメラには、焦点距離516mm(F2.2)の超広角レンズ、24mm(F1.7)の広角レンズに加え、スマートフォンにおいて世界初だという85mm(F2.3)~125mm(F2.8)の望遠光学ズームレンズを搭載。85mm~125mmの焦点距離間での光学ズームに対応することで、解像度やAF性能の劣化なく動画や静止画の撮影が可能になる。さらに全てのレンズに120fpsの高速読み出しに対応した有効画素数1220万画素のイメージセンサー「Exmor RS for mobile」を搭載する。
これにより、動画・静止画撮影時の高速・高精度なAFや被写体のトラッキング、4K120fpsの動画撮影を可能にする。また暗所においても正確に被写体までの距離を瞬時に計測しAFやトラッキング性能をさらに高める3D iToFセンサーも搭載。リアカメラ全てにZEISSレンズを採用し、階調、色再現、透明感、立体感、ぼけ味など、被写体の微細な質感までを忠実に再現、さらにT*コーティングにより、画質低下の原因ともなるフレアやゴーストを最小限に抑え、クリアな描写を実現するという。
フロントカメラは前モデルから大型化した有効画素数1220万画素の「Exmor RS for mobile」イメージセンサーを搭載。暗所でのノイズ低減に加え、逆光や明暗差がある撮影シーンでも、白飛びや黒つぶれしない4K HDR対応の自撮りが可能になるとしている。
動画撮影機能「Videography Pro」では、撮影環境に応じて、フォーカスや露出、ホワイトバランスなどの設定を、素早く直感的に、かつ正確に調整できるという。被写体を追従し続ける「瞳AF」と「オブジェクトトラッキング」にも対応し、背景の移り変わりなどの多い動画撮影でもしっかりと被写体にフォーカスを合わせ続ける。同AF性能と85~125mm間の光学ズームにより、ズームした動画でも画質劣化が少なく、様々な画角での印象的な動画撮影が可能だとしている。
さらに、120fps高速読み出し対応のイメージセンサーにより、全てのレンズで4K120fpのハイフレームレート撮影と最大5倍のスローモーション撮影に対応し、様々な焦点距離で印象的な映像表現を可能にする。新たに動画録画中に複数のフレームを重ね合わせる技術を用いて、より広いダイナミックレンジでの撮影も、フロントカメラを含む全レンズで実現する。
広角・望遠レンズはソニー独自のアルゴリズムによる、暗所での手振れに強い光学式手ブレ補正を強化した「FlawlessEye対応のハイブリッド手ブレ補正」に対応。使い勝手の面においても、動画撮影中に全てのリアカメラのレンズ間をシームレスに変えながらズームすることが可能になるという。
Xperia 1 IVに搭載する「Videography Pro」をストリーミングモードにすることで、「瞳AF」や「オブジェクトトラッキング」機能を用いながら、被写体にフォーカスし続けた映像をYouTubeなどのSNSへライブ配信することが可能。「Vlog Monitor(XQZ-IV01)」(別売)を使用することで、高画質なリアカメラでの自撮り撮影・ライブ配信も可能だとしている。
「外部モニター」機能では、Xperia 1 IVとミラーレス一眼カメラ「α」などをUVC接続することにより、「α」で撮影したな映像を直接配信可能。
全てのレンズに120fpsの高速読み出し対応のイメージセンサーを搭載したことで、毎秒60回のAF/AE演算を行い、人や動物の瞳に瞬時にフォーカスを合わせ続ける「リアルタイム瞳AF」や、20コマ/秒のAF/AE連写を全てのレンズで実現する。
また、連写においても逆光などのシーンでも諧調を再現するHDRに対応。さらに、AIを駆使した被写体認識や3D iToFセンサーの距離情報も用いて、タッチした任意の被写体を追従しAFを合わせ続ける「リアルタイムトラッキング」を実現。高精度なAF性能と85~125mm間の光学ズームにより、画質劣化がなく美しい光学ボケを活かした綺麗なポートレート撮影が可能だという。Xperia 1 IVでは忠実な色再現を行うため、RGB-IRセンサーとソニー独自のAIを活用することで、シーンに応じてホワイトバランスを適切に調整する。
ソニーのデジタルシネマカメラ「CineAlta」で培った技術を、色相・画作りとして反映した8つのLookを備えるなど、シネマティックな質感や色表現の撮影体験ができる「Cinematography Pro」でも、全てのリアカメラレンズで4K120fpsのハイフレームレート撮影と最大5倍のスローモーション撮影が可能だ。新たに動画録画中に複数のフレームを重ね合わせる技術を用いて、より広いダイナミックレンジでの撮影も実現する。
ゲームにおいては、120Hz駆動ディスプレイや240Hzの残像低減技術により残像を軽減し、動きの速いゲームコンテンツもくっきりなめらかに映し出すほか、240Hz高速タッチ検出による思い通りの操作を実現するという。
さらに、ゲームで勝つためのゲームアシスト機能「ゲームエンハンサー」により、画音質の設定やプレイ映像をリアルタイムにYouTubeで配信することが可能だ。なお、冷却機能によるゲームの安定した長時間プレイや、配信をサポートするための機能を搭載する「Xperia 1 IV」専用ゲーミングギアも開発中だという。
オーディオにおいては、フルステージステレオスピーカーの音質と低域の音圧が向上。加えて、ボーカル音などのクラウド処理による高音質化により、Xperia 1 IVのみでプロレベルの録音を可能にする「Music Pro」を新搭載している。
6.5インチ、4K HDR対応有機ELディスプレイ(3840×1644ピクセル)を搭載。アスペクト比21:9のワイドディスプレイで、リフレッシュレート120Hz駆動の高精細で残像が少ないなめらかな画面表示を実現。輝度が従来比約50%向上し、屋外での視認性が高まった。
また5000mAhの大容量かつ3年間劣化しにくい長寿命バッテリーや、最新のSnapdragon 8 Gen1 Mobile Platformを搭載するなど、充実した機能を備えている。