ブラックマジックデザインは、DaVinci Resolve 18ベータ3を公開した。同社Webサイトよりダウンロード可能。
今回のアップデートでは、M1 Macにおいて2倍速のオブジェクトマスク処理をサポート。これにより、Magic Maskは動物や乗り物、人物などをよりすばやく認識・追跡可能になり、DaVinci Resolveのカラーグレーディングおよびエフェクトのワークフローが高速化するという。
Windowsでは、DaVinci Resolve 17のプロジェクトを18にアップグレードする際に、スマートビンにおけるクリップ選別の設定の呼び出しをより正確になるように改善。DaVinci Resolve 17でカメラ、日付、シーンなどのメタデータに基づいてフッテージを自動的に分類するようスマートビンを設定してあった場合、DaVinci Resolve 18にアップグレードした後もそれらの設定が正しく呼び出すことが可能になるとしている。
オーディオに関しては、トラックにオートメーションを追加した後でクリップをトリムしたい場合、Fairlightがそれらの変更をより正確に記録し、トリムされたクリップをオートメーション付きで再生できるようになった。迅速なオーディオ変更をより簡単に実行できるとしている。エディットページでオーディオをノーマライズする際は、DaVinci Resolveがタイムラインクリップのターゲットレベルを一貫して設定・呼び出しできるように改善された。
Fusionに関しては、ペイントノードで稀に発生していたイメージブラシが選択できない問題が修正された。さらに今回のアップデートでは、正方形以外のアスペクトレシオ(アナモルフィックイメージなど)を扱う際の、ペイントのクローンオフセットが改善された。クローンしたイメージが適切な位置にペーストされるようになる。これにより、使用するメディアのアスペクト比に関係なく、不要なオブジェクトを塗り潰したり、ペイントでクリエイティブな効果を作成したりして、ショットを向上させることが可能になるという。