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disguiseは、メタバースで「次世代型ライブ」「バーチャルプロダクション」「ロケーションベースのオーディオビジュアル体験」を可能にする「メタバース・ソリューション部門」を設立した。また、メタバースをテーマにしたウェビナー「Opening the Gateway to the Metaverse(メタバースへのゲートウェイを開く)」をSurreal VRのメタバース上で実施する。

disguiseは、新設する「メタバース・ソリューション部門」により、企業がメタバースを活用できる仕組みを提供するとしている。既存のdisguiseソリューションはライブイベント、オーディオビジュアル、ロケーションベース体験、バーチャルプロダクションなどのコンテンツを強化してきたが、これを発展させたものだという。

2年前に始まったdisguiseの拡張現実(xR)ワークフローは、50カ国以上において600件を超えるプロダクションを実現。その中には、GucciやFerrariといったブランドの発表イベントや、Llama-RamaイベントシリーズとしてDJのKaskadeがFortniteやRocket Leagueで行ったようなメタバースでのライブイベントの配信も含まれている。

disguiseはメタバースイベントを実現するSurrealVRや、高度なコンテンツ制作を行うZoanとのパートナーシップとともに、拡張現実ソリューションをさらに追求するとしている。建築ビジュアライゼーションツールTwinmotion、ウェブ3DビューアSketchfab、3D写真測量ソフトウェアCapturing RealityといったEpic Gamesのアプリケーション群にdisguiseのワークフローや専門性を融合させ、メタバースに最適化されたワークフローの提供を進めていくという。

メタバースでは「ライブコンサート」に最も大きな需要があり、全成人の45%が「バーチャルな世界でライブコンサートを体験すること」を熱望しているという。ローリングストーン誌は「Ariana Grande、J Balvin、Marshmelloを筆頭とした"バーチャルアーティスト革命"が起こりつつある」と述べている。

disguiseは20年以上にわたり、世界的なアーティストのパフォーマンスを始めとする壮大な体験を生み出してきた。そのソリューションは、Nike、UNDER ARMOUR、VOLVO、Siemens、Walmart などのブランドで使用されているほか、Dubai EXPO 2020「Al Wasl Dome」、BTS「Love Yourself, Speak Yourself」ツアー、ラッパー Daveによる「Brit Awards パフォーマンス」でも壮大な拡張現実とプロジェクションマッピングを活用し、記憶に残る体験を実現している。

disguiseは無限に広がる「視界」を提供し、米国ナッシュビルに新しくオープンした「Nightscape」や、アトランタやラスベガスの「Illuminarium」などのエンターテインメント施設に広く採用されている。これらの施設では、240°の広い視野でリアルタイム生成されるリアルなシーンに囲まれることでヘッドマウントディスプレイなどのVR機器を使わない裸眼の状態で別世界にいるような体験を提供する。

これらの実績により、新部門はFortnite、Roblox、The Sandbox、Nianticなどの主要なメタバースプラットフォームはもちろん、新興のメタバースプラットフォームとも連携し、オーディエンスの心に響くメタバース体験を実現する統合ソリューションの提供を実現していくという。disguise CEOのFernando Küfer氏は次のようにコメントしている。

Fernando Küfer氏:disguiseのミッションは"期待を超える体験"を生み出すお手伝いをすることであり、メタバースにおいては"現実世界と仮想世界をつなぐゲートウェイ"を創造することであると信じています。現実と仮想の融合により、人間の本質的な欲求である"つながること""協力すること""仲間になること"を満たす世界を実現できます。

disguiseは、あらゆるクリエイターがメタバースで新しいチャンスの波を解き放てることを約束します。私たちは常に、複雑な技術をシンプルにし、最も素晴らしい体験に導く「創造性」を引き出すことに注力してきました。"メタバース・ソリューション部門"の設立と"disguise Labs"の立ち上げは、この戦略の重要な要素です。

disguiseのエクスペリエンス最高責任者Alex Wills氏が率いる「メタバースソリューション部門」は、disguiseのチーフオブスタッフAbi Bowman氏が率いる「disguise Labs」という新設の研究部門との連携により、創造性、技術コンサルティング、イノベーションの活性化が行われるという。

disguise Labsは、メタバースワークフローのテストを行うための実験スペースを提供するグローバルでの取り組みだ。Labs New Zealandの責任者Sam Folkard氏がニュージーランドに設立したのがきっかけで、今後ロサンゼルス、ニューヨーク、韓国、ロンドン、モントリオールなどの主要な場所で地域のパートナーを集めながら展開していくという。

そしてLabsのグローバルヘッドLara Bowen氏がLabsのグローバル展開を推進する。disguise Labsはバーチャルプロダクション、ライブショー、ブロードキャスト、コーポレートコミュニケーションなどの専門家とのパートナーシップにより構築される。メタバースを探求する企業やクリエイターは、これらのスペースが提供するユニークなワークフロー、テクノロジー、専門知識を活用できるとしている。

Alex Wills氏:この新部門の立ち上げはとてもエキサイティングで、次世代の体験を開発できる具体的なソリューションを提供することができます。disguiseのxRテクノロジーは、リアルタイム3Dグラフィックス、空間テクノロジー、先進的なディスプレイインターフェイスなど、メタバースの主要な構成要素を組み合わせて、メタバースへの唯一無二のゲートウェイを提供します。

ウェビナー「Opening the Gateway to the Metaverse(メタバースへのゲートウェイを開く)」

  • 日時:2022年6月15日 23:30
  • 会場:Surrealプラットフォームのメタバース

Epic Games、amazon AWS、ZOAN、DEPT、disguiseのオピニオンリーダーを招く(英語での開催)。