アドビは、Adobe Premiere Proの最新アップデート(v22.5)を公開した。同アップデートにより、新しい「初期設定」ワークスペースと「縦型ビデオ」ワークスペースが導入され、プロキシワークフローの機能が強化された。また、タイトルやグラフィックのストローク、シャドウへのグラデーション追加、RED V-RAPTORカメラのサポートなどが含まれる。
新しくなった「初期設定」「縦型ビデオ」ワークスペース
新しい「初期設定」ワークスペースと「縦型ビデオ」ワークスペースのレイアウトは簡潔かつシンプルだ。新しい「初期設定」ワークスペースは、左から右に進む論理的なワークフローに沿ったパネルと、画面の下部全体には大きなタイムラインが表示される。Premiere Proの主要な機能のすべてを、ワークスペースを切り替えずに利用可能。また、ラップトップや単一の画面でPremiere Proを使用する環境向けに最適化されている。
新しい「縦型ビデオ」ワークスペースは縦型のコンテンツに最適化され、ワークスペースの右側に、縦型の9:16ビデオを確認できるように設定されたプログラムモニターが表示される。
プロキシワークフローの機能強化
タイムラインとプロジェクトパネルの視覚的なバッジにより、プロキシやオリジナルの表示が分かりやすくなった。プロキシ作成時に透かしを追加するオプションを使用可能なため、プロキシファイルを簡単に識別できるようになった。また、プロキシファイルを作成するためのデフォルトのコーデックがProResに設定されている。
ストロークとシャドウのグラデーション
グラデーションをストロークやシャドウに追加できるようになり、文字やグラフィックに視覚的なインパクトを加えることができるようになった。グラデーションは、不透明度やカラー、またはその両方の組み合わせに基づいて、線形または円形にできる。また、Premiere Proで従来のタイトルをアップグレードするユーザーには、追加のパラメーターを提供する。
このほか、統合されたAAF ARM SDKを追加。Apple M1システムでのH264またはHEVCエンコードの機能が強化されたほか、Premiere ProでApple M1システムでエンコードされたH264またはHEVCファイルの品質が向上。ズーム、複製、球面、波形ワープなどのエフェクトが、GPU高速処理に新たに対応した。