Momentは、アダプタータイプのアナモフィックレンズ「Moment 1.33x Anamorphic Adapter」を発表。Kickstarterでのクラウドファンディングを開始し、同プロジェクトを支援することで、限定価格での購入が可能(最大400ドル、30%割引)。同製品と一緒に「Moment VND filter」を購入すると、99ドルの割引があるという。2022年12月出荷予定。
同製品により、ユーザー保有のレンズがビンテージレンズやモダンレンズを、クラシックなアナモフィックレンズに変えることが可能だという。
同社は、同製品を設計するにあたり、水平フレア、ワイドスクリーンのアスペクト比、微妙な歪み、シャープネスの穏やかなロールオフなど、象徴的なアナモフィックの特性の実現を目指したという。
ヴィンテージレンズでは、アダプターはヴィンテージガラスから得られるルックスの無限のバリエーションとクラシックなアナモフィックへのアプローチを融合する。クラシックアナモフィックとヴィンテージガラスの性質をブレンドすることで、プロジェクトに特徴的なルックを作成するためのオプションを可能にするとしている。
同製品は、16:9ビデオを美しいワイドスクリーン2:35:1に変換する、1.33倍のスクイーズで、より多くのセンサーや編集ソフトへの対応が可能。
1.33倍であれば、ポストプロダクションでの映像のトリミングが少なくて済むため、購入した画素数をすべて使用できる。そして、1.33倍であるため、デザインを可能な限りコンパクトにすることが可能。ほとんどの編集ソフトは1.33倍アナモフィックの初期設定を持っているため、ボタンを1回クリックするだけで簡単にワイドスクリーンを得られる。
アナモフィックアダプターは入手しにくく、使いやすいものではなく、多くの場合はその価値よりも多くの問題を抱えていたという。同社はMoment 1.33x Anamorphic Adapterでそれらを変えたいとし、以下のように通常レンズと同じくらい簡単になワークフローで使用可能となっている。
- 箱の中に入っている3つのプレミアムステップアップリングのうちの1つを装着
- リング付きレンズをベースレンズに取り付ける
- ボタンを押すと、レンズが垂直に揃う
同社は、クラシックなアナモフィックの歴史を、日常的なレンズで表現したいと考え、このプロジェクトに取り組んだ。手頃な価格とシネマグレードの品質の実現、従来のレンズで撮影するのと同じように簡単な撮影を可能にすることを目指したという。
大型の円柱形の素子を手頃な価格で作るのは難しく、同製品の完成まで何度も繰り返したという。また、アナモフィックの位置合わせを適切に行い、安定した結果を出すために、多くの時間を費やした。
多くのベースレンズとの互換性を実現し、ユーザーのレンズがヴィンテージレンズでもモダンレンズでも使用可能だ。
■主な機能と仕様
- レンズの種類:フロントアナモフィックレンズアダプター
- 構成:4群6枚
- スクイーズ比:1.33倍
- フォーカス:フロント単焦点
- Fナンバー(最大):2.0
- 最短撮影距離:0.7m
- フォーカス回転角:180°
- リアプライム(S35):35mm-100mm+
- リアプライム(フルフレーム):50mm-100mm以上
- プライムレンズの焦点距離域:無限
- フロントフィルターサイズ:82mm
- リアアパーチャー:44mm
- コーティング:ゴールドフレア
- リアマウント:M67×0.75ネジ
- 製品長:77.6mm~92mm(レンズキャップ含まず)
- 重量:880g