Rigpacks、「Stillframe」発売。長時間撮影を快適にするモジュラーハンドヘルドカメラサポートハーネス

2022.07.07

Rigpacksは、あらゆる手持ち撮影のシチュエーションに最適な、肘サポートシステム付きモジュラーハンドヘルドカメラサポートハーネス「Stillframe」を正式発表した。2022年6月にロサンゼルスで開催された「Cine Gear Expo」で展示され、現在在庫があるため購入可能な状態だという。ミディアム、ラージ、XLがあり、シングルまたはデュアルエルボーサポートバージョンがある。サイズは、ユーザーのTシャツのサイズを基準にしている。

同製品はカメラを肩に担いで撮影する必要がある人をサポートするために設計され、長時間撮影でも快適な撮影プラットフォームを作り、コンパクトで常に身に着けていることが可能。標準的なオンザショルダーカメラ操作用のシングルエルボーサポートと、両手ジンバル操作や大型ダブルハンドシネマカメラリグに使用するデュアルエルボーサポートの2種類をラインナップ。

どちらのバージョンも軽量で、キャリーケースに入れたり、旅行先で手荷物に分解して持ち運ぶことが可能。

人間工学に基づいたサポートが可能なデザイン

人間工学に基づいたチェストハーネスに接続する装具で、片肘または両肘をしっかりサポートするシンプルなコンセプト。特許出願中のエルボーサポートユニットでカメラの重量を支えることにより、同製品は、リグ全体のバランスをより均等に体全体に分散させ、一般的な操作でよく痛むポイントや筋肉を和らげる。同製品には様々なサイズがあり、高度なコンフィギュレーションが可能。オペレーターの腕の長さに関係なく、各エルボーサポートは簡単に調整でき、通常の操作中にかかる筋肉の負担を和らげる。

ENGでもシネマでも使える

同製品は汎用性が高く、様々なカメラ構成に対応する。取り外し可能な人間工学に基づいた特大のショルダーパッドは、面ファスナーテープでStillframeハーネスに取り付けられ、様々なカメラで使用できる。このパッドは自動車用ビニール製で、カメラの既存のショルダーパッドと組み合わせることでクッション性が高まり、快適なサポートを実現する。また、専用のショルダーパッドを持たない重いシネマカメラやリグは、直接Stillframeパッドに載せて使用できる。クッションの質が高いため、オペレーターはパッドの圧縮を心配することなく、長時間ストラップをつけたままでいられるとしている。

高い機動性と即座のアクション

Rigpacks Stillframeはウェアラブルであるため、オペレーターは常に撮影に備えられる。また、エルボーサポートの外側には、ローアングル撮影のためにカメラをハンドルから吊り下げることができるフックを装備。他の複雑なシステムとは異なり、狭い場所での使用や車の乗り降り、ドアの隙間などでも簡単に使用できる。

日常的な使用に耐える設計

通気性に優れた軽量なバリスティックナイロン生地を使用。調整可能なエルボーレストは、カスタム成型のナイロンと米国で加工されたスチールパーツで製造されている。

チルアウトやウォームアップ

カメラオペレーターは、過酷な環境での撮影を余儀なくされることがよくある。同製品は、長時間の撮影でもオペレーターが快適に過ごせるように、便利なホット/コールドパックを収納できるモジュール式のリアポーチを装備。各パックは、撮影現場で電子レンジで温めたり、冷凍したり、外出先での撮影でも温かい魔法瓶や冷水に入れておくことが可能だ。

水分補給

オプションで2Lのネオプレーン製ブラダーと抗菌加工されたホースの開発に取り組んでいるという。このブラダーをハーネスのリアポーチに装着すれば、両手を自由に使ってカメラを操作しながら必要なときに水分を補給することが可能だ。

荷物の収納

ショルダーストラップには、フロントポケットを装備しており、バッテリー、ヘッドフォン、携帯電話、ティッシュやガムなどの日用品を簡単に取り出すことができる。

バックルアップ

クイックリリースが可能なCobraバックルは、市場で最も強く、信頼性が高く、耐久性のあるベルトクロージャー。高い耐荷重性で知られるこのバックルは、オペレーターとカメラを支える強固な強度を備えている。

撮影者による撮影者のためのデザイン

ドキュメンタリーとリアリティTVの撮影者であるMike Ruggirello氏が考案した同製品は、Mike Ruggirello氏の長年の経験と革新的なデザインから生まれた。他の多くの撮影者と同様に、Mike Ruggirello氏もENGカメラを肩に担いで何年も仕事をし、繰り返し使用することで生じる怪我や痛み、痺れを経験したという。このままではいけないと、健康で良い状態で撮影ができるような、より良いソリューションの設計に取り掛かった。その後、何度も改良を重ね、同製品が完成したという。

Mike Ruggirello氏とそのチームは、同製品を可能な限り快適でサポート力のあるものにし、優れた耐久性と優れた構造を持つものにするために努力したという。同製品の各部品は南カリフォルニアで製造され、サンフェルナンドバレーにある同社の本社で手作業により組み立てられている。現地のサプライヤーを訪問して調整し、直接監督することができるため、すべての部品の品質基準が管理可能になるという。手作業で組み立てることで、品質をさらに保証できるとしている。