SAMYANGオプティクスは、フルフレームのソニーEマウントカメラ用に設計され、ソニーAPS-Cミラーレスカメラでも使用可能な「AF 85mm F1.4 FE II」を発表した。
SAMYANGオプティクスは、創業50周年を記念して、これまで蓄積してきた技術をもとに性能をアップグレードした第2世代のAFレンズを投入するとしている。リニューアル第1弾となる「AF 50mm F1.4 FE II」を皮切りに、「AF 35mm F1.4 FE II」、そして今回の「AF 85mm F1.4 FE II」第2世代レンズが発表される。AF 85mm F1.4 FE IIは「AF 85mm F1.4 FE」の第2弾。
AF 85mm F1.4 FE IIの4枚のHR（高屈折）ガラスと1枚のED（超低分散）ガラスは、圧倒的なコントラストと解像度を実現し、その中心解像度は他の同等の高価な望遠レンズよりも優れているという。SAMYANGのコーティング技術は、照明条件が悪い場合でも優れた画像のシャープネスを維持するだけでなく、AF 85mm F1.4 FE IIは色寄与指数（CCI）を改善し、よりクリアな画像を提供するとしている。
SAMYANGのリニアステッピングモーター（STM）は、高速、高精度、静かなAFとトラッキングに必要な高い推力効率を提供し、ソニーEマウントカメラの利点を最大限に生かすという。従来のAF 85mm F1.4 FEに比べ、振動や騒音を抑え、写真撮影だけでなく動画撮影にも最適化された。被写体を正確かつ迅速に追従し、動画撮影時にも静かでスムーズなAF動作を実現。SAMYANGのリニアSTMは、カメラマンとビデオグラファーの両方に、より静かでより正確なフォーカスレンズ群の制御を提供する。
AF 85mm F1.4 FE IIは、FEマウントレンズの中で唯一、非球面ガラスを1枚も使用していない。光学性能の向上のために非球面ガラスを使用すると、ボケにオニオンリングが発生し、ボケ味の評価においてマイナス要因となるという。AF 85mm F1.4 FE IIは、レンズに非球面ガラスを使用していないため、クリアで美しいボケ味を実現している。
また、フォーカスホールドボタンとカスタムスイッチのカスタマイズが可能。レンズのフォーカスホールドボタンを押すと、レンズはその焦点距離にロックされたままになり、カメラ本体の設定で瞳AFなどの機能を割り当て可能。カスタムスイッチはフォーカスリングを回転させることで、静かに絞りを調整できる。別売のレンズステーションを使用することで、好みのモードに設定することが可能。
※今後、ファームウェアのアップデートにより、さらに機能を追加予定
デザインだけでなく、ユーザーの撮影環境にも配慮し、開発・改良を重ねている。ラバー付マイクロパターンフォーカスリング、スタイリッシュなシルバーリング、隠れたレッドリング、マット仕上げを採用し、操作感が良く、ウェザーシール（7箇所）により小雨、雪、埃からレンズを保護する。
最短撮影距離は85cmと短く、ポートレートやヘッドショット、全身を美しく写すのに最適だという。被写体に近い独特の遠近感を出すことができ、特徴を強調したポートレートやテーブルの上の料理なども撮りやすくなるとしている。
