ソニーは、「α7 IV」のソフトウェアアップデートVer.1.10を公開した。同社Webサイトよりダウンロード可能。同機種のアップデートは今後はメモリーカード版で提供される。
RAW記録方式のロスレス圧縮で画像サイズを選択可能に
圧縮率が高いロスレス圧縮方式の選択時に、画像サイズをL・M・Sサイズから選べるようになる。 Lサイズは、非圧縮RAWと同等の画質を保ったまま、ファイルサイズを削減が可能。 MサイズとSサイズは、Lサイズより記録画素数が少ないため、RAWをより軽く扱えるようになる。
またMサイズとSサイズの場合、フルサイズ撮影でもAPS-Cサイズ撮影でも同じ画素数で記録が可能。これにより、同じ撮影シーンにおいて、フルサイズ撮影と、テレシフトを活用したAPS-Cサイズ撮影を、同じ画素数で記録できるようになる。
フラッシュ撮影時のシャッタースピードとISO感度の個別登録が可能に
フラッシュ撮影時のシャッタースピードやISO感度を、フラッシュを利用しない場合の設定とは別に登録できるようになる(フラッシュ撮影設定登録)。対応する外付けフラッシュを装着すると、カメラがフラッシュの発光と非発光を判断し、事前登録した設定に自動的に変更される。
撮影するシーンの光線状態が頻繁に変わるようなウェディング撮影など、フラッシュの有無の切り換えが必要なときに有効としている。
タッチシャッターに対応
モニター右上にタッチシャッターアイコンが表示されている状態で、モニター上でフォーカスを合わせたい被写体をタッチし、その被写体にフォーカスが合うと、そのまま静止画の撮影ができる。ワンタッチで、フォーカス合わせと撮影を同時に行えるため、より直感的にカメラを操作が可能になる。
Ver.1.10では、以下の機能も追加された。
- 瞳AFの精度を向上
- 動画ファイル内のメタデータにカメラのシリアル番号が記録可能に
- Wi-Fi接続の操作性を向上
- モニター自動OFF時間の「1分」を追加
- EVFの表示が、周囲の明るさに合わせて明るくならない場合がある事象を改善
- 動作安定性を改善