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Blackmagic Designによると、イギリスのロックバンド、Elbowの最新アルバムリリースを記念するSky Artsのドキュメンタリー、「Flying Dream 1」が、Blackmagic Pocket Cinema Camera 4KおよびBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proデジタルフィルムカメラで撮影されたという。

このドキュメンタリーは、ATEM Mini Extreme ISOライブプロダクションスイッチャーを使用したライブプロダクションと、DaVinci Resolve Studioを使用した編集、カラー、仕上げなどのポストプロダクションにより制作された。

コロナ禍の最中に、イギリスに拠点を置くクリエイティブなプロダクションスタジオ、Soup Coが、ブライトンのシアター・ロイヤル劇場で撮影を行った。当時の法的な規制により、クルーによる撮影のセットアップは可能でも、撮影中にバンドと一緒に物理的に立ち会えるのは1人だけという制約があったため、機材選びが非常に重要であったという。クリエイティブディレクターであり、Soupの創設者であるマーク・トーマス氏は次のようにコメントしている。

トーマス氏:2週間の間、1人でオペレーションを行うには、綿密な計画が必要でした。撮影監督のパーシー・ディーン、照明監督のティム・ドーズ、そしてオーディオビジュアル担当のエヴァン・ウィルソンと一緒に現場に行きましたが、バンドが到着してからは私1人での作業になりました。劇場内に、最高品質ですべてをキャプチャーするための完全なワークフローを構築する必要がありました。

トーマス氏は、今回の撮影でBlackmagic Pocket Cinema Camera 4KおよびBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proをベースにしたカメラパッケージを選択した。

トーマス氏:劇場内と明るいブライトンの街を頻繁に切り替える必要があったので、6K Proの内蔵NDの機能を重宝しました。カメラのハイダイナミックレンジが、ディテールをキャプチャーし、様々な照明条件下で非常に優れた品質を実現しているのが素晴らしいですね。

ATEMは私たちにとってまさに頼みの綱でした。ボタンを一押しするだけで全てのカメラのフィードを同時に収録でき、ATEMからカメラにタイムコードを生成できました。また、ATEMでは、6つの同期したステレオオーディオフィードを得られました。

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ATEM Mini Extreme ISOを使用したことで、個別のカメラおよびプログラムを収録できたので、トーマス氏はカメラで収録したタイムコード付きのBlackmagic RAW素材をポストプロダクションで再リンクできた。また、このドキュメンタリーの編集およびカラーグレーディングには、DaVinci Resolve Studioが使用されている。

トーマス氏:単一のソフトウェアですべての作業を行えるので、自由にクリエイティビティを発揮できました。例えば、XMLを使用せずに、編集中にさまざまなグレーディングをすばやく試すことができました。これにより貴重な時間を節約でき、直線的ではないアプローチが可能になりました。実際、このような実験の結果が翌日の撮影に反映されることが多かったですね。

撮影は極限状態でしたね。バンドやスタッフとは長い付き合いなので、家族のような関係ですが、毎日12時間一緒に仕事をしたんです。ワンマンの撮影でしたが、ATEM Miniのワークフローのおかげでさほど制約を受けず、素晴らしいバンドの素晴らしいドキュメンタリーを撮影・制作することができました。

同ドキュメンタリーは、Sky ArtsおよびFreeviewで、8月19日に放映された。

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