220829_sonyCallsign_top

ソニーマーケティング株式会社は、ソニーマーケティングが提供するスマホインカムアプリ「Callsign(コールサイン)」を利用することにより、トム通信工業株式会社が販売する「スマートウェーブIP無線機」とスマートフォンとの間で相互通話を可能とする技術を同社に提供する。同技術を活用した「スマートウェーブ連携サービス」は、2022年9月1日からトム通信工業にて販売開始される。

スマートウェーブ連携サービスは、Callsignをスマートフォンにインストールすることで、トム通信工業が提供する携帯型や車載型のIP無線機とスマートフォンの相互接続を可能にする。ソニーマーケティングは、同サービスの提供にあたり、Callsignの開発で培った音声入力や音声配信の技術を活用し、スマートフォンとIP無線機の通話を可能とする仕組みを、トム通信工業と共同でクラウド上に構築した。

なお、スマートウェーブ連携サービスは、IP無線機とスマートフォンの相互通話を実現するだけでなく、特定の端末とだけ通話する「個別通話機能」や、トム通信工業の動態管理システムと連携することで、スマートフォンの位置情報を把握する機能も備えている。

工事現場をはじめとする厳しい使用環境に適した無線機と、いつも持ち運んでいるスマートフォンの相互通話により、通常の連絡手段としての利用に加え、緊急時の円滑なコミュニケーション手段として利用するなど、利用者の環境に合わせたサービスとして活用できるという。

220829_sonyCallsign_01
相互接続イメージ

Callsignは、2019年の提供開始以来、専用端末や免許を必要とせずインカムを導入できる手軽さや、独自開発のAI技術を活用した鮮明な音声などが評価され、放送局や商業施設、介護施設などでの採用が進んでいる。

また、Callsignアプリそのものだけでなく、Callsignで活用されている音声技術を他のサービスと連携させることも可能。今後は、今回のような無線機器との連携だけでなく、文字起こし業務への活用や、チャットボットとの連携による自動応答システムへの活用など、さまざまなサービスとCallsignとの連携を推進していくとしている。