株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントが運営するレコーディングスタジオ「ビクタースタジオ」において、スタジオ内2ルームの立体音響技術Dolby Atmos対応スタジオへの改装が完了し、空間オーディオ作品の制作が可能となった。
Dolby Atmosは世界中の映画作品や劇場で採用されている立体音響技術で、2021年にApple MusicがDolby Atmosによる「空間オーディオ」を開始したことで音楽市場においても普及が加速。没入感のある立体的な音場をスマートフォンなどで手軽に体感できる。
今回の改装により、ビクタースタジオでは国内外のDolby Atmos音楽コンテンツを制作するアーティストやクライアントに対し、空間オーディオ作品の制作が可能となった。合わせて、Dolby Atmos音楽制作に対応可能なレコーディング/マスタリングエンジニアの人材育成にも努めていくという。
レコーディングスタジオを改装した「Studio 303」ではジェネレック製の7.1.4ch構成のモニター・システムを採用。ボーカルや楽器のレコーディングやミックス、映像作品のナレーション収録など幅広いコンテンツ制作が行える。経験豊富なレコーディングエンジニアがアーティストの要望に対応する。
マスタリングルームを改装した「Room 213」も、同様にジェネレック製の7.1.4ch構成のモニター・システムを採用している。Dolby Atmosマスタリング、検聴などができ、音楽配信サービスへの納品までをノンストップで対応する。
主な機材一覧
■Studio 303
DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)
- AVID Pro Tools+MTRX
- Mac Pro
Dolby Renderer
- Dolby Atmos Production Suite
- Mac Mini
7.1.4chモニタースピーカー
- フロント:GENELEC 8351×3
- サラウンド:GENELEC 8351×4
- ハイト:GENELEC 8341×4
- サブウーファー:GENELEC 7370×2
■Room 213
DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)
- AVID Pro Tools+MTRX
- Mac Pro
Dolby Renderer
- Dolby Atmos Production Suite
7.1.4chモニタースピーカー
- フロント:GENELEC 8341×3
- サラウンド:GENELEC 8341 ×4
- ハイト:GENELEC 8331×4
- サブウーファー:GENELEC 7370×1