キヤノンは、業務用27型4K/HDRディスプレイ「DP-V2730」を2023年2月下旬に発売する。希望小売価格はオープン。
DP-V2730は、現行機種からコア技術である高画質ディスプレイ用エンジン、高精度アルゴリズムおよびパネル・バックライトシステムを刷新し、基本画質性能が大幅に向上した。放送・映像制作現場はもちろん、オフィスや自宅をはじめとするリモート環境などのスペースの限られた環境まで、幅広いシーンで4K映像の確認・編集を可能とする。
キヤノン独自の高画質技術により、最大・全白輝度1,000cd/m2を実現しながら、黒の表現力を強化したことで、明部・暗部の混在する映像でも高コントラストな映像表示が可能。また、ITU-R BT.2020の色域を忠実に再現した映像表示も実現している。視野角による輝度や色の変化を抑える独自の光学設計により、複数の人が同時にモニタリングでき、、正確かつ効率的な映像確認をサポートする。
24型の「DP-V2421」と比較して、画面サイズを約1.3倍大きくすることで視認性を向上。同時に、本体サイズ差を幅約41mmに抑えたスリム設計を実現し、スペースの限られる放送現場の中継車や副調整室での4K映像確認に好適だという。
さらに、映像制作現場においてもカラーグレーディングなどの映像編集用として使用されている30~32型ディスプレイよりも小型なため、オフィスや自宅などのスペースの限られた制作環境下での設置にも使用でき、多様化する編集スタイルに対応する。
HDRモニタリングアシスト機能により、入力映像と各種信号情報をディスプレイ1台で同時に確認できるため、視覚的かつ効率的な映像確認・編集が可能。またSDI/HDMI端子からの入力映像のマルチ画面表示やスイッチアウト機能などにより、機材数を抑えたコンパクトな撮影体制での映像制作に貢献するとしている。