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富士フイルム株式会社は、独自の色再現技術による卓越した画質と小型軽量を実現するミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ「XFレンズ」のラインアップとして、「フジノンレンズ XF56mmF1.2 R WR」を2022年9月29日に発売する。希望小売価格は税込161,700円。

XF56mmF1.2 R WRは、中望遠56mm(35mm判換算:85mm相当)の焦点距離を持つ大口径単焦点レンズ。従来モデルの開放F値1.2の明るさはそのままに、解像性能や近接撮影性能を大幅に向上した。大口径レンズを生かした美しいボケ味を実現し、被写体を際立たせた立体的な映像表現が可能。

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ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-H2」装着時

非球面レンズ2枚とEDレンズ1枚を含む8群13枚のレンズ構成により、色収差や球面収差などを抑制し、画像中心部から周辺部まで高い解像性能を発揮。また、ピント面から背景にかけて滑らかなボケ味も実現する。

フォーカス群に、シネマカメラ用レンズにも使用される高屈折率レンズ3枚を含む計8枚のレンズを採用。収差変動を抑え最短撮影距離から無限遠まで高画質撮影を可能とする。

同社のミラーレスデジタルカメラ用交換レンズとして初めて11枚絞り羽根を採用し、従来モデルと比べ、より円形に近い絞り形状となっている。さらに、10万分の1mm単位の精度で加工した金型を用いて製造した、超高精度な非球面レンズを使用することで、ボケ内側の年輪模様の発生を低減するなど美しいボケ味を実現するという。

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非球面レンズ2枚とEDレンズ1枚を含む8群13枚のレンズ構成を採用

56mm(35mm判換算:85mm相当)の焦点距離と開放F値1.2の明るさを備えた大口径中望遠レンズで、被写体を背景から美しく際立たせたポートレート撮影に最適だという。従来モデルから約20cm短縮した最短撮影距離約50cmの近接撮影を実現。被写体へより近づくことができるため、テーブルフォトやスナップ写真など幅広いシーンで撮影を楽しめるとしている。

大型レンズの駆動に適したDCモーターを搭載。計8枚のレンズと絞りユニットを含むフォーカス群を精緻に駆動させることができるため、被写体を素早く正確にとらえるAFを実現。高度なピント合わせが求められる、浅い被写界深度での撮影でも、決定的瞬間を逃さないという。ベアリング機構を採用したことで、レンズ駆動時のDCモーターによる摩擦を徹底的に抑制し、モーターの駆動音が低減された。

小型軽量な「Xマウントシステム」を生かした設計により、開放F値1.2の明るさの大口径レンズながら質量約445g・長さ約76mmを実現し、カメラに装着して持ち運ぶ負担を軽減する。

鏡筒の9か所にシーリングを施した防塵・防滴・-10℃の耐低温構造を新たに採用。さらに、レンズの前玉にはフッ素コーティングを行い、撥水・防汚機能も装備。小雨や埃が舞うアウトドアの環境下でも安心して使用できる。