株式会社タムロンは、ミラーレス一眼カメラ対応の富士フイルムXマウント用超望遠ズームレンズ「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD(Model A057)」(以下:Model A057)を2022年10月13日に発売する。希望小売価格は税込209,000円。

Model A057は35mm判換算225-750mm相当をカバーしながらも、コンパクトなサイズとズーム全域で画面の中央から四隅まで非常に高い描写性能を両立している。三脚使用が常識だった超望遠の世界を手軽に楽しめる。リニアモーターフォーカス機構VXD(Voice-coil eXtreme-torque Drive)や、同社独自開発の手ブレ補正機構VC (Vibration Compensation)を搭載しており、超望遠域での手持ち撮影をサポートする。また、広角端での最短撮影距離は0.6mと、迫力のあるクローズアップ撮影が可能。

750mm相当(35mm判換算時)の超望遠域をカバーしながらも、長さ209.9mm、最大径φ93mmの小型化を実現。望遠端に伸ばした場合でも長さ約284.9mmに抑えている。また、広角端から望遠端のズームリング回転角は75°と小さく、最小限の動作で狙った画角に素早く合わせることができるため、シャッターチャンスを逃さないという。

レンズ構成は16群25枚。特殊硝材XLD(eXtra Low Dispersion)レンズ1枚と、LD(Low Dispersion: 異常低分散)レンズ5枚、さらに2枚の複合非球面レンズを贅沢かつ効果的に使用することで、軸上色収差をはじめとした諸収差を徹底的に抑制する。また、Model A057はフルサイズミラーレス用に設計されたレンズなため、ズーム全域で画面中央から四隅まで非常に高画質な描写性能を発揮する。

MTF 曲線図

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Model A057はリニアモーターフォーカス機構VXDを採用。高速・高精度な動作で、快適なピント合わせが可能。またリニアモーターは、従来の駆動方式と比べてAF 駆動時の振動が発生しにくくモーター音が静かなため、静かな環境下での静止画撮影、動画撮影にも適している。

鏡筒の径小化を図りながら手ブレ補正機構VCを搭載。優れた手ブレの補正効果を発揮し、手ブレによる像の不鮮明化を効率よく軽減できる。3つの補正モード(モード1:通常、モード2:流し撮り専用、モード3:フレーミング重視)を切り替えるスイッチを搭載しており、撮影条件や好みに応じて最適な手ブレ補正モードを選択することが可能。

Model A057の最短撮影距離は、広角端で0.6m、望遠端で1.8mと、超望遠レンズとして優れた近接撮影能力を発揮。特に広角端の最大撮影倍率は1:3.1(35mm判換算1:2.1相当)と高く、花や昆虫といった被写体を、従来の超望遠ズームではできなかった適度な撮影距離を保ちながら迫力あるテレマクロ撮影ができる。

利便性を追求し、ストラップホール付きのアルカスイス対応三脚座を標準装備している。付属のレンズフードは保護用ラバー採用。操作性をさらに向上させたスイッチデザインとなっている。使い勝手をサポートするフレックスズームロック機構や、マニュアルフォーカス時に便利なMF SPEEDスイッチを搭載している。ゴースト・フレアを抑制するBBAR-G2 (Broad-Band Anti-Reflection Generation 2)コーティングや簡易防滴構造・防汚コートが快適な撮影をサポートする。

仕様

  • 焦点距離:150-500mm(35mm判換算:225-750mm相当)
    ※APS-Cサイズ ミラーレス一眼カメラ使用時
  • 明るさ:F5-6.7
  • 画角(対角画角):10゜59′-3゜18′
    ※APS-Cサイズ ミラーレス一眼カメラ使用時
  • レンズ構成:16群25枚
  • 最短撮影距離:0.6m(WIDE)/1.8m(TELE)
  • 最大撮影倍率:1:3.1(WIDE)/1:3.7(TELE)
  • フィルター径:φ82mm
  • 最大径:φ93mm
  • 長さ:209.9mm(レンズ先端からマウント面まで)
  • 質量:レンズ本体1,710g、三脚座155g
  • 絞り羽根:7枚(円形絞り)
  • 最小絞り:F22-32
  • 標準付属品:丸型フード(ラバー付)、三脚座、レンズキャップ
  • 対応マウント:富士フイルムXマウント用