動画配信のソリューションを提供するKiloview社は、2022年9月9日から12日までオランダのアムステルダムにて開催されたIBC2022にて、低遅延のNDIコンバーターシリーズの新製品や新しいNDIスイッチャー/レコーダー、あらゆるKiloview製品をリモートで管理できるマルチスクリーンモニタリング、ライブプロダクション向けのコントローラー製品など、映像伝送のIP化を後押しする新製品を多数発表した。

N50

「N50」は、人気の高品質、低遅延のNDIコンバーターシリーズの新製品で、NABで発表し好評を博したN60に続くモデル。SDIからNDI、NDIからSDIの両方に対応した強力な12G-SDI双方向コンバータとなる。NDIとNDI|HX(NDI|HX3を含む)の両方を1台のコンバータに統合し、USBからNDI信号への変換と伝送に対応。この包括的なソリューションは、放送、報道、スポーツ、ライブイベントなど、プロフェッショナルなIPベースの映像伝送環境での使用を念頭に設計したという。またSDI環境からIPベースのエコシステムへの移行の促進も目的のひとつとしている。

N50

CUBE X1

「CUBE X1」は、NDI多重配信に特化したハードウェア製品。NDI CORE MAXの軽量版であるこのデバイスは、デュアル10GbE NICを搭載し、16チャンネルのNDIソース(解像度1080p60)入力と、32チャンネルのNDIソース(解像度1080p60)出力を同時にサポートする。製品本体にはLCDスクリーンが搭載され、デバイスのネットワーク、ストレージ容量、CPUの状態をリアルタイムに確認できるとしている。

CUBE X1

CUBE R1

好評のNDI Recorderソフトウェアをハードウェア化した「CUBE R1」も新たに発表。最大4K60Pのプレビューとレコーディング対応し、1画面、4画面または9画面でのマルチビューで最大9チャンネルのビデオプレビューと記録が可能になるという。またNTPサーバーを介したビデオソースの時刻同期もサポート。さらにストレージ、CPU、RAM、温度、ビットレートなどのステータス状態をリアルタイムに表示できる。

CUBE R1

LinkDeck

「LinkDeck」はプロ仕様のセントラルコンソールで、NDI Multiview Player、NDI CORE、Intercomシステムといったソフトウェアシステムだけでなく、あらゆるKiloview製品をリモートで管理できるという。マルチスクリーンモニタリング、ライブビデオプロダクション、コントロールおよびカメラの切り替え、NDI端末のリモートコントロールなど、多様なワークフローをサポートする。

主な特長は、ストリーミング、レコーディング、オーバーレイ、スイッチング、PTZコントロールなどの全ての機能を制御できるフル機能のコントロールセンターと、NDI Multiview、NDI CORE、KIS(Kiloview Intercom Server)システムなどをコントロールできるインテリジェントなユーザー定義のパネルがあること。Panel Deckなどのキットを自由に組み合わせて使用できるモジュール設計で、PoEにも対応している。

LinkDeck

D350

「D350」は、最大4Kp30の解像度をサポートし、最大9チャンネルの1080 60Pビデオストリームを同時にデコードできる、プロレベルのマルチデコーディングデバイス。NDI HXとNDI(High Bandwidth)の両方に対応。製品本体には0.9インチのLCDスクリーンが搭載され、デバイスのネットワークの状況や占有帯域幅をリアルタイムに表示できるという。

D350