Blackmagic Design導入事例:短編シリーズ「From DC, I Love You」の場合

Blackmagic Designによると、短編シリーズ「From DC, I Love You」のポストプロダクションに、編集、グレーディング、VFX、オーディオプロダクションソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioが使用されたという。

Blackmagic CloudおよびBlackmagic Cloud Store Miniネットワークストレージを使用したワークフローにより、アメリカの東海岸と西海岸の両方に拠点を置くC&I Studiosのポストプロダクション部門は、シームレスにリアルタイムで共同作業を行えたという。

C&I Studiosの子会社であるC&I Filmsによる短編シリーズ「To the Cities that I Love」は、人々の恋愛関係と、そのような関係がいかに終わるかを綴った作品。同シリーズの最新作である「From DC, I Love You」の編集、カラーグレーディング、サウンドミックスはロサンゼルスで行われ、メディア管理はニューヨーク市で行われた。C&I StudiosはBlackmagic Cloudを用いて、プロジェクトライブラリのホストにDaVinci Resolve Project Serverを使用することで、離れた場所にあるオフィスで働くスタッフが、同じタイムラインで即座に共同作業を行うことができたという。

C&I Studiosの創設者でありCEOでもあるジョシュア・ミラー氏は次のようにコメントしている。

ミラー氏:Blackmagic Cloudを使用して、DaVinci Resolve Studio 18の同じタイムラインで共同で作業しました。Blackmagic Cloudを使うことで、DaVinci Resolveプロジェクトファイルを何度も送受信する必要はありませんでした。すべてのフッテージはサーバーにロードされ、各オフィスにあるBlackmagic Cloud Store Miniによりメディアが同期されたので、スタジオがある場所を問わず、誰もが同時に同じプロジェクトで作業することができました。まるで魔法のようでした!

同作の制作の前に関わったいくつかのプロジェクトでは、巨大なファイルのプロキシを複数作成する必要がありました。Blackmagic Proxy Generatorは高速で、RAWファイルを処理できるので、プロジェクトをそつなく進行させることができました。

ロサンゼルスとニューヨーク市のオフィスそれぞれに設置されたBlackmagic Cloud Store Miniにより、ポストプロダクション期間中を通して、同作のメディアは継続的に同期・共有された。

ミラー氏:これは非常に重要でした。ネットワークの速度はすでに10Gだったので、サーバーからCloud Store Miniに直接転送できることにより、ワークフローにおいて、ひとつの円滑なプロセスを構築できました。DaVinci Resolveプロジェクトファイルはクラウドにあったため、同一のプロジェクトで同時に作業を行えました。他のスタッフが編集中に、別のスタッフがカラーの作業を行えたので、全体的なポストプロダクションの速度と効率が改善されました。

Blackmagic Cloudを使い始める前は、DaVinci Resolveプロジェクトファイルを次に作業を行うスタッフに送信する作業を何度も繰り返す必要があり、個別に送信されるファイルが最新バージョンかをきちんと見分けて作業をする必要があったので大変でした。今は、Blackmagic Cloudのおかげで、一項目ごとに作業をする必要がなく、バージョン管理を心配する必要もなくなりました。Blackmagic Cloudは、当社のワークフロー全体を一新しました。

世界中のあらゆる場所にいるスタッフと同時に同じプロジェクトで作業できるようになりました。以前は、同じ建物内でネットワーク上にすべてが存在している必要がありました。あるいは、メールで送信しなければなりませんでした。今は、世界中の誰もが一つのプロジェクトで作業できるようになりました。国際的な会社であるので、これは極めて重要な機能です。

Blackmagicで最も素晴らしいと思う点は、常に新しい技術を取り入れ、先を見越していることです。C&I Studiosは常に進化を続け、前進しているので、同じように将来に目を向け、最高の製品を提供するために努力を続けている企業が他にも存在し、そのサポートを得られることを喜ばしく思っています。

Blackmagic Design導入事例:短編シリーズ「From DC, I Love You」の場合