サウジアラビアのリヤドにあるフィルムセンターでは、LianTronicsのPilotシリーズのLEDディスプレイパネルで組み立てた80平方メートルのLEDスクリーンでxRスタジオを構築し、映画を制作している。
サウジアラビアは2018年に映画館の再開を正式に発表して以来、現地の映画館では主にアメリカやエジプトなど海外の映画を上映し観客を集めている。サウジアラビア政府は、経済の多様化と保守的な文化的ルールの緩和のため、2030年までに年間50~80本の国内映画を増やすことを推進している。そのため、xRスタジオは映画制作において重要な役割を担っているという。
スタジオ内は、80平方メートルの曲面LEDスクリーンで構成され、映画やコマーシャルなど様々なバーチャル映像を制作。LianTronics Pilot2.6シリーズLEDディスプレイは、xRアプリケーションに適しており、7680Hzの超高速リフレッシュレート、144Hzのフレームレート、22bit階調表現技術により、なめらかで美しい映像を表現することができる。さらに、HDR対応ディスプレイは、豊かな色合いと高いグレースケール、そしてシャドウ部とハイライト部の両方で緻密な映像を映し出す。
数百のLEDディスプレイパネルで接続され、ビデオゲームエンジンで駆動するxRスタジオとステージは、サウジアラビアの映画産業の成長・発展に向けた大きな後押しとなるだろう。
これまで、LianTronicsのLED製品は、米国、日本、オーストラリア、インドネシアなどの多くのバーチャルプロダクションスタジオで採用されてきた。昨年、同社はゲーム、アニメーション、映画VFXの世界的教育機関であるAIEと提携し、ハリウッドレベルの撮影スタジオを設置し、世界初の映画・バーチャル制作専門コースをスタート。 現在、さらにサービス範囲を拡大し、オランダ、米国、日本、香港などの複数のローカライゼーションサービスネットワークを通じて、専門的なバーチャルスタジオLEDディスプレイソリューションを提供している。