アビッドは、Media Composer v2022.12を公開した。My AvidマスターアカウントやAvidリンク、ダウンロードセンターよりダウンロード可能。

What’s New in Media Composer 2022.12

Avid MBOX Studioをサポート

Avid MBOX Studioオーディオインターフェイスをサポート。Avid MBOX StudioをUSBで接続すると、macOSとWindows両方でマルチチャンネルの「サラウンドサウンド」再生を含む、最大8チャンネルの入出力(※構成と追加ハードウェアによって異なる)が可能になった。

UNCドライブマウントに対応

最新バージョンではUNCドライブを使用したマウントに対応。ワークスペースに使用可能なUNCドライブが表示され、読み取りおよび書き込み操作に使用できるようになった。以前はマウントできるドライブ数が制限されていたが、無制限にストレージワークスペースをメディアドライブとして使用することもできるという。

タイムラインやマーカーウィンドウに新機能

「前に選択したクリップに移動」および「次の選択したクリップに移動」コマンドを使用すると、ユーザーは選択に応じてタイムラインを前後に移動できるようになった。選択すると、位置インジケータが対応するクリップの先頭に移動する。タイムラインで複数のクリップが選択されている場合、この機能を使用して2つの位置を簡単に切り替えたり、選択内容を順番に移動したりできる。いずれもコマンドパレットで使用でき、キーボードショートカットまたはツールパレットのボタンとしてマッピングできる。

マーカーウィンドウに作成日列が追加され、最新のメモやコメントを探す場合や、加えられた変更を特定する場合に役立つ。

ビンマップを改善

新しいビンを作成する場合、ユーザーがアクティブにするまで、ビンマップはデフォルトでオフになる。さらにすべての新しいビンに対してデフォルトでビンマップをオンにするかどうかを設定する新しいオプションが追加。ビンタブの「新しいビンに対してデフォルトのビンマップをオンにする」チェックボックスで設定できる。

ビンコンテナーで選択を行う場合、ビンアイコンの左側の領域をクリックしてドラッグすることで複数選択できるようになった。またクリックした列に関係なく、ビン内およびビンからアイテムをドラッグできるようになった。これにより、誤ってテキスト編集モードになる可能性がある列をクリックしたり、重要なメタデータが上書きされるリスクを軽減する。ドラッグしたい列のいずれかをクリックして、マウスボタンを押したまま移動できる。

Pro Toolsセッションをエクスポート

追加のオーディオ編集、ミキシング、サウンド部門への画像の引き渡しが必要なプロジェクトは、Pro Toolsセッションファイル(.ptx)出力することで、セッションをより簡単にPro Toolsに移動できるようになった。Pro Toolsセッションファイルには、Pro Toolsとのやり取りを最適化するオプションが含まれている。

ファイルのリンク設定に新機能

リンクされたメディアファイルにマルチチャンネルオーディオが含まれている場合、デフォルトでそれらのチャンネルを保持する。「リンク設定」ウィンドウの「リンクオプション」タブにある新機能「ファイルからマルチチャンネルオーディオレイアウトを無視する」チェックボックスを使用すると、このデフォルトの動作をオーバーライドして、「マルチチャンネルオーディオの設定」で行ったカスタム設定を使用できるようになった。このダイアログボックスは、同じウィンドウの「編集」ボタンからアクセスできる。