ソニーは、CES 2023でプロフェッショナルドローンAirpeak S1用バッテリーステーション「LBN-H1」を公開し、専用アクセサリーの開発も発表。長時間飛行を支援するバッテリーパックと、ベースステーション付きのRTK(リアルタイム・キネマティック)キットを2023年後半に発売し、長時間飛行と正確な位置データのための運用能力の向上を実現するという。

LBN-H1は、2023年1月19日より発売予定。新しいバッテリーパックとRTKキットの価格と入手方法は、後日公開予定。

ソニーのイメージングソリューション担当副社長のYang Changは次のようにコメントしている。

Chang氏:新しいAirpeakバッテリーステーションは、お客様に高速で効率的な充電を提供し、ダウンタイムの短縮とAirpeakの一日中の飛行を維持するのに貢献します。今回のリリースと開発発表は、空撮カメラマンやシネマグラファーのためのシステムを強化するだけでなく、産業用アプリケーションのためのシステムの機能を拡張するという我々のコミットメントを示すものです。

充電機能の向上

LBN-H1は同社のAirpeak S1を飛ばすプロのドローンオペレーター向けに、撮影現場から産業用途にまで対応できるよう設計された。Airpeak S1バッテリーパック(LBP-HS1)を最大10個まで保管・運搬できるほか、バッテリーパック8個分のインテリジェント急速充電(一度に4個充電)、最大8個のバッテリーを同時に放電して運搬や長期保管が可能。

※バッテリーは別売

LBN-H1は、リモートコントローラー(RCR-VH1)2台分の充電ケーブルを内蔵し、モバイル機器やカメラなどのUSBアクセサリーを充電できる12Vコンセントなど、様々なアクセサリーに対応できる補助電源コンセントを標準装備。また、アクセサリーソケットのキャップは、同製品使用中に風などで誤って蓋が閉まらないようストッパーとして使用することが可能。

※補助電源コンセントアクセサリーソケット(シガーライターソケット)用の市販の充電器(12V)が必要。アクセサリーソケットは50W以上の出力には非対応。

高速充電で効率的なワークフローを実現

LBN-H1には、オペレーターのニーズに応じて2つの充電モードが搭載。充電時間が短いQUICKモードでは、最大4本のLBP-HS1バッテリーを約20%から90%まで約30分で充電、FULLモードでは、最大4本のLBP-HS1バッテリーを約0%から100%まで約55分、約20%から100%まで約50分で充電が可能。また内蔵ファンで自動的にバッテリーを冷却する。

保管・空輸時の放電モード

LBN-H1は電源のON/OFFに関わらず、最大8個のバッテリーパックを同時に放電が可能。50%モードは長期保存が可能で、約100%から50%まで放電するのに約17時間、空輸用の25%モードでは、約100%から25%までの放電に約27時間かかるという。

※実際の性能は、設定や環境条件、保管状況、使用状況により異なる。電池は消耗品であり、経年変化により容量が低下。電池の寿命については保証の対象外としている。

サイズ・重さ

LBN-H1は、キャスターと伸縮可能なハンドルが付いた頑丈なトラベルケースに収納されている。サイズは高さ約56cm×幅約43cm×奥行約26cm(突起部含む)、重さは約15.2kg(バッテリーパック、電源コードなどを含まず)。また、UL62368-1の認証を取得済み。