映画制作者、モーションデザイナー、視覚効果アーティスト向けのソフトウェアソリューションを開発するMaxonは、1月12日にZBrushとForgerのメジャーアップグレード、Red Giant Trapcodeのキーパフォーマンスのアップデートを含む同社製品のアップデートを発表した。
ZBrushはRedshiftと統合し高品質なレンダリングが作成できるようになり、ForgerはiPadで使える機能が拡張した。対象は、ZBrush、Forger、Red Giant Trapcode、Maxonカプセルの4製品。主なアップデートのハイライトは以下の通り。
ZBrush
- Redshiftと統合し、サブサーフェススキャッタリングと発光ライト生成で高品質な画像をレンダリング。Maxon OneユーザーはレンダリングにNvidiaとAppleのGPUを利用することができる。
- スカルプトツールの追加・改善
- ポリペイントを保持する機能により、制作のどの時点でもメッシュを最適化することができる
- クリースエッジにより、UVマップ生成のためのハードエッジと「クリース(折り目)」を自動的に検出する
スライムブリッジ:スライムの粘液のようなものを簡単に作成できる
Sculptris Pro:スライダーを使って、メッシュ密度を上げたり、三角形のサイズを小さくすることができる
ダイナミックシンメトリ:ZBrush内のギズモを利用し、モデルを中心軸からずらしながらZBrushワークスペース内でシンメトリをキープできる
マスク領域:複雑な形状を簡単にマスクすることができる
最後の操作を適用:ZBrushツールパレット内の複数のサブツールに、マテリアル属性、カラー情報などをボタンクリックで適用することができる
Forger
- iPadで使えるForgerの機能が拡張され、サブディビジョンサーフェイスや対称などポリゴンモデリングツールセットにアクセスできるようになった
Red Giant Trapcode
- Particularに改良を加え、AEコンプでエミッターを任意の3Dレイヤーにリンクできる
- アニメーションしたPhysics Time Factorを使用する際のパフォーマンスが最適化され、Formパーティクルのメモリ管理も改善された
Maxonカプセル
- Redshiftに最適化された75種類以上のモデル、30種類の木目、金属、液体などのRedshiftマテリアル、Maxon One専用の30種類のマテリアルが追加
- Maxon Oneユーザーは、オシロスコープ、サウンドフォーム、その他のアニメーション波形をシミュレートできる