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ヤマハ株式会社は、ライブ配信用ミキサー「AGシリーズ」のフラッグシップモデルとして、高次元で快適な配信環境を構築するライブストリーミングミキサー「AG08」を2023年2月2日に発売する。希望小売価格は税込96,800円。

AG08は、「AGシリーズ」最高峰の音質に加え、計8chの入力や直感的な音量操作が可能なミキシング機能、多彩なエフェクト、サウンドパッドによるパフォーマンス機能を1台に備えたライブ配信向けミキサーのフラッグシップモデル。カラーはブラックとホワイトを用意した。

楽器やマイク、イヤホン・ヘッドホン、BGMプレイヤー・外部スピーカーなどのオーディオ機器を接続し、入力された各音源の音量操作を本体のフェーダー・ツマミですばやく行える。入出力では、6ch分を使用し、USBオーディオ入出力端子を通じてPCからの音声をアプリごとの3系統の出力デバイスとして本体フェーダーへアサインすることで音量操作が可能になる。

また、独自のDSPによるCOMP(コンプレッサー)/EQなどのエフェクトには、リアルタイムで調整可能なボイスチェンジャーが新搭載された。さらに、ワンタッチで6種類の効果音再生が可能なサウンドパッドを装備し、独立したレベルノブで場面に応じた音量の調節が可能だという。

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主な特長

柔軟で豊富な入出力と、本体入力端子/USBオーディオを切り替え可能な3系統のステレオフェーダー

AG08は、計8chの入力を備えている。CH1・CH2は独立したファンタム電源を搭載し、マイク入力はコンデンサーマイクなどの幅広い機器に対応。またCH1では、ヘッドセットマイクの入力にも対応する。

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独立したファンタム電源(+48V)(左)とヘッドセットマイクへの対応(CH1)(右)

CH3/4・CH5/6・CH7/8は、各入力でSTREAMING ON/OFFスイッチを切り替えることで、配信音声への送りを本体側で設定可能な、主に楽器やBGM機器を接続するための3系統のステレオ入力だ。

また、CH7/8にはスマートフォン入出力端子(4極ステレオミニ端子)も装備し、iOS/Android端末などのスマートフォンやタブレットを接続可能。さらに、CH3/4・CH5/6・CH7/8はUSB(PCやiPad・iPhone)からの音声入力が可能で、本体入力端子(LINE入力)と切り替えのできる、本体フェーダーによる直感的な音量操作もできる。

モニター環境には、2系統のモニターヘッドホン端子やスピーカー接続のモニターアウト、外部機器への出力に便利なミックスアウトを装備し、それぞれに対し個別に出力する音声を設定可能です。加えて、実際に配信される音声(STREAMING OUT)をヘッドホンで素早く確認出来るCUEスイッチも搭載している。
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「AG08」(ホワイト)リアパネル

強化されたエフェクトおよびパフォーマンス機能

AG08は、「AG03MK2」「AG06MK2」と同様にCOMP/EQやAMP SIM(アンプシミュレーター)による音声処理に対応し、「FX(エフェクトサウンド)」にはREVERBに加え新たにDELAYを搭載。また、リアルタイムで調整可能な「ボイスチェンジャー」機能も搭載している。

CH1では、エフェクトの組み合わせを4つの「CH1 PRESET」ボタンに登録・保存し、必要な時は瞬時に呼び出しが可能。また、配信を彩る効果音を実現する「SOUND PAD(サウンドパッド)」を6つ装備し、独立したレベルノブも含め場面に合わせた音量で再生できる。

さらに、マイクで話している間のみBGMを小さく自動調整する「DUCKER(ダッカー)」に対応した。加えて、配信音声(STREAMING OUT)では「MAXIMIZER(マキシマイザー)」機能を内蔵し、帯域ごとにコンプレッサーの設定を行うことで音量の変化を抑えて音圧を稼ぎ、配信先のリスナーへ聴きやすく心地よいオーディオ体験を提供できるとしている。

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4つの「CH1 PRESET」ボタン(左)とボイスチェンジャー(右)
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SOUND PAD

自由度の高いシステム構築を実現

豊富な入出力を備えたAG08では、目的に合わせたシステム構築を実現している。

[From PC]

PCから「AG08」に送られる音声は、3系統のUSBオーディオ出力デバイスとして認識される。CH3/4(Yamaha AG08)、CH5/6(Yamaha AG08)、CH7/8(Yamaha AG08)と、アプリごとに出力先の設定が可能。

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Windowsでの表記

[To PC]

AG08からPCへ送られる入力デバイスは、目的別の名称をもつ3系統とASIOチャンネル。

  • Streaming(Yamaha AG08):全音声が含まれる基本設定に最適な入力デバイス
  • Voice(Yamaha AG08):ボイスチャットアプリに最適な入力デバイス(マイク音声のみ入力)
  • AUX(Yamaha AG08):BGM/効果音含めボイスチャット相手と共有可(CH7/8のみを除外した入力デバイス)
  • ASIO channels (Multi-Channel Audio):「Cubase」などASIO対応ソフトでマルチレコーディングが可能
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詳細設定とチュートリアル表示が可能なエディターアプリ「AG08 Controller」

Windows/Mac版、iPhone版の専用エディターアプリ「AG08 Controller」では、本体設定や各パラメーター詳細の変更や保存が可能。エフェクトの設定を細かく調整可能な「Detail(ディテール)モード」のほか、導入して最初にマイクから音を出すまでの操作を解説する「Simple(シンプル)モード」を搭載している。チュートリアル内でマイク音の録音/確認も行えるため、初めての接続も実際に確認しながら進められる。

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Simpleモード(写真左)とDetailモード(写真右)