disguise「EX 3」発表メイン写真

disguiseは、ヨーロッパ最大の展示会とカンファレンス「ISE(Integrated Systems Europe)」に出展。ロケーションベース体験のためのビデオ再生ソリューションモデルとなるメディアサーバー「EX 3」を発表した。4K60Pの高精彩映像を最小限のレイテンシーで大規模に配信するための「IP-VFC」やM&E業界に特化した「disguise Cloudプラットフォーム」の新しいアプリケーションなども展示中だという。

同社ブースでは、ライブイベント、ロケーションベース体験(LBX)、放送、バーチャルプロダクション、ブランド体験など、複雑で高度な映像クリエイティブを実現する最新の統合プラットフォームを紹介するデモンストレーションを行っている。パートナーであるROE Visual社、ARRI社の協力のもと、8m×4mのLEDバーチャルプロダクションのステージを設置し、主要なアプリケーションごとにソリューションを展示中としている。

来場者は、「Ed Sheeran」「Eurovision」「Motley Crue」「ドバイEXPOのAl Wasl Plaza」「Amazon Prime」「Netflix」「NBC」「Discovery」「Verizon」「ITV」など、ショーや制作環境がどのような技術で構築されているかを間近に見られるという。

disguise CEO、Fernando Küfer氏は次のようにコメントしている。

私たちの目標は、お客様のビジョンを現実のものにすることです。ライブイベント、ロケーションベースの体験、放送、企業のxR、バーチャルプロダクションのいずれに取り組む場合でも、disguiseは、ビジュアルを制御して完璧に提供するための最も高度で直感的、かつ協力的な方法を提供します。

disguise チーフ・プロダクト・オフィサー、Raed Al Tikriti氏は次のようにコメントしている。

disguise のプラットフォームでこのように最新アップデートが行われ、さらに素晴らしいショーやアプリケーション、体験への扉を開くことになるでしょう。プロジェクトの大小に関わらず、disguiseは最先端技術を取り入れた信頼性の高いシステムで、すべてのピクセルを完璧に表現するプラットフォームとしてご活用いただけます。

disguise ISEブースでプレビューされる製品は以下の通り。

■ISE 2023の展示/デモ/ソリューション

  • 「EX 3」ビデオサーバー
    ロケーションベースの体験や固定設備向けに特別に設計された、新しいビデオ再生とピクセルマッピングのソリューションモデル。Designer、disguise API、disguise Cloudの処理能力とスケーラビリティを活用し、さまざまなアプリケーションや体験のニーズに対応するという。
  • 「IP-VFC」出力カード
    次世代のVFCカードは、最小限のレイテンシーで最大4K60pのST 2110ビデオ信号出力が可能。外部変換なしで、より多くの色情報を持つリアルタイム・ビデオを制作可能。また、これまで以上に大規模でインタラクティブな体験を提供するシステム構築にも対応できるという。
  • 「Designer」アプリケーション
    放送、映画、テレビ、体験、ショーなど、さまざまなクライアントにピクセルパーフェクトな映像を提供する高度なプロダクションソフトウェア。ISEでは、ユーザーがdisguiseプラットフォーム上で独自のツール構築を可能にする「disguise API」を展示。disguiseのエコシステムをよりテーラーメイドで現場のワークフローやオペレーターに最適化するソリューションとしている。
  • 「disguise Cloud」クラウド・ソリューション
    メディア&エンターテインメント向けに設計された初のエンドツーエンドのコラボレーション・エコシステム。2Dや3Dのプロジェクトでの合理的なワークフローが可能になる。最新のクラウドアップデートには、「クライアントプレビュー」を共有可能なリンクでシンプルに実現、「プレビズ機能」でより大きなコラボレーション可能などのアップデートが行われた。
  • 「gx 3」メディアサーバー
    ライブエンターテイメントのための最もパワフルで汎用性の高いdisguiseのハードウェア「gx 3」は、高度なGPU処理能力により、フェイシャルトラッキング、シミュレーション、バッファ効果、ジェネレーティブなNotchのグラフィックスといった演出の新しい可能性を提供する。
  • 「Porta」放送ソリューション
    クラウドネイティブの放送ソリューション「Porta」の最新リリースも展示。「Porta」はUnreal Engineグラフィックスを再生するための簡単で直感的なデータ駆動型コントロールシステムで、主要なニュースルームシステムと統合され、放送制作用に特別設計されたpxレンダーハードウェアによって稼働するという。