Blackmagic Designによると、フィリピンの人気子供番組「Mang Lalakbay」は、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K ProおよびBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proデジタルフィルムカメラで撮影されているという。また、同番組の編集およびカラーコレクションにはDaVinci Resolve Studioが使用されている。
Mang Lalakbay – Educational Travel Show for Kids!
「Mang Lalakbay」は、フィリピン初の子供向け教育旅番組。2022年の9月より、ABS-CBNカパミリア・ネットワークで放送されている。マニラに拠点を置く制作会社のThe Jumpcat Experimentは、完全なエンド・トゥ・エンドのポストワークフローを提供しており、同番組のコンセプト企画から実行、マスタリングまでを手がけた。
同番組は、人間の司会者がパペットの仲間たちと一緒に番組を進め、視聴者にフィリピンの様々な景色を紹介する。つまり、Jumpcatの制作チームは、国中を旅して僻地を訪れる必要がある。取締役/共同設立者のフロイ・ファベラ氏と、共同設立者/専務取締役であるジョーン・ロペス=フローレス氏は、あらゆる証明条件下で高品質なイメージを撮影でき、どこでも簡単にセットアップ・使用できるカメラを必要としていた。
ファベラ氏:この番組のメインターゲットは子供たちなので、明るく、鮮やかで自然な色彩にしたいと考えていましたが、Pocket Cinema Camera 6K Proを使用したことで、これを実現できました。また、RAWフッテージにより、希望通りの色のディテールや、ホワイトバランスの一貫性を得られました。ディテールのシャープさは驚異的です!
同番組のメインカメラはPocket Cinema Camera 6K Proで、Blackmagic Video Assist 7” 3Gモニター&レコーダーを併せて使用している。また、監督用のモニターとしてSmartView 4K放送用モニターを使用。さらに撮影したフッテージは、DaVinci Resolve Studioで編集・グレーディングされた。
人間の司会者と2体のパペットが登場するシーンが多く含まれることから、撮影ではショットのフレーミングや、人形師ができる限り自由に操れるようにすることなど、独自の難しさがあるという。
ファベラ氏:この3者の撮影は非常に難しくて、人形師の手が入り込まないように常に注意しています。Pocket Cameraが画質を損なうことなくクロップできる標準のカメラセットアップを確立しました。
また、いくつかのワイドショットやミディアムショットでは、人形師を隠すために極端にズームインする必要がありますが、これはビジュアル的に良いフレームとは言えないですね。この問題に関しては、Pocket Cameraは4Kや6Kで撮影できるので、とても助かります。
撮影で国内の僻地に赴く際は、小型で軽量なデザインと、低証明条件での性能が威力を発揮するという。
ファベラ氏:ロケ撮影では、2台のPocket 6K Proで、ワイドショットとクローズアップショットを撮影しています。画質は素晴らしく、最小限の照明で撮影できるので、ほとんどのショットは自然光で撮影しています。また、6Kで撮影できるのでショットをクロップしても素材のシャープさが損なわれることがありません。
ロペス=フローレス氏も最後にこう結んだ。
ロペス=フローレス氏:フィリピン初の子供向け旅番組である『Mang Lalakbay』など、Blackmagic Designカメラを使用した番組が高評価を得て、視聴者が増えていることをとても嬉しく思っています。シーズン2では、同じ機材を使用してよりダイナミックで素晴らしいショットを、フィリピン国内のみならず世界中で撮影できることを楽しみにしています。