Blackmagic Designによると、映像制作会社のZMBmediaが、ATEM 2 M/E Constellation HDライブプロダクションスイッチャーを使用して会議を配信しているという。これには、ソーシャルメディアや全米のニュースネットワークを通じて配信された、イベント「DC Fintech Week」も含まれているという。
2013年に、映像プロデューサーのゼファン・モーゼス・ブラックスベルク氏がメリーランド州ボルチモアで創設したZMBmediaは、ビデオ撮影およびライブ配信サービスを専門にしており、全米のフォーチュン500社、中小企業、非営利団体、協会、病院、宗教施設、大学などのクライアントにサービスを提供している。
ブラックスベルク氏と同氏のチームは、DC Fintech Weekの制作および配信を依頼された。同イベントは、情報の民主化に焦点を当て、金融テクノロジーと金融の未来について、誰もが有意義な対話ができるようにすることを目的としている。2日に渡るこのイベントは、FintechのYouTubeチャンネルおよびFacebookページでライブ配信された。さらに、ZMBmediaは、すべてのフィードを国内の大手ニュースネットワークに提供し、討論の合間のライブショットや舞台裏の映像などを、現地で取材するレポーターにも活用してもらった。
ブラックスベルク氏は、次のようにコメントしている。
ブラックスベルク氏：DC Fintech Weekに携われることは、私たちにとってとてもエキサイティングなことでした。私たちの当初からの目標は、Blackmagic Design製品を使用し、スピーカーがZoomを介して、その場で基調講演者やパネリストと対話できるハイブリッドなシステムを構築すること、そして同時にそのイベントをオンラインでライブ配信し、ステージ上のスクリーンで参加者たちに見てもらうことでした。
ATEM 2 M/E Constellation HDに搭載された、フォーマット変換に対応した20個の3G-SDI入力および12個の独立した3G-SDI出力を活用することで、ブラックスベルク氏はイベント中にステージ上の2つの別々のスクリーンにフィードを送信したり、コンフィデンスモニターを使用することができた。また、ニュースネットワークと連携している現場のレポーターに、各社のグラフィックを挿入してオンエアするクリーンフィードを提供することもできたという。
ブラックスベルク氏：出力が12個搭載されているのでとても助かりました。マルチビュー専用の2つのSDI出力を、スイッチャーの入力19と20にループさせ、12出力のいずれにもマルチビューを送信できるようにしたので、マルチビューをバックステージのモニターにルーティングできました。そこにはミキシングを担当するオーディオ技術者がおり、彼はライブフィードとすべてのカメラフィードを見ることができました。スピーカーがステージの脇まで来たり、話終わったスピーカーがステージから降りることを確認できるので、彼らからマイクを受け取ることができました。
これまで私は他のプロジェクトで、ATEM Mini Extreme ISOやATEM SDI Extreme ISOなど、ATEM Miniシリーズを使用してきましたが、まさに私の仕事のニーズにぴったり合っていました。今回はATEM 2 M/E Constellation HDを使用しました。この製品はポータブルで効率的でありながら、制作をさらにレベルアップさせることができました。
ブラックスベルク氏はまた、このイベントでATEM 1 M/E Advanced Panelを使用し、カスタムマクロを活用。さらにHyperDeck Studio HD Plus放送デッキを使用してバックアップ収録を行った。
ブラックスベルク氏：いくつものマクロを作っておいたので、ステージ上の1つのスクリーンにPowerPointのスライドを送信し、別のスクリーンにZoomのスピーカーを送信できました。入力をスクリーンやコンフィデンスモニターに送信するマクロをカスタマイズできたことで、ワークフローをオートメーション化できたので、とても助かりました。各マクロに付けた名前をLCDスクリーンで確認できることも便利でしたね。全体的なワークフローがより完璧になりました。
ジョージタウン大学法学部の教授であるクリス・ブルマー氏は、次のようにコメントしている。
ブルマー氏：シームレスで世界レベルのイベントになったと思います。
ブラックスベルク氏：私のビジネスにとって、Blackmagic Design製品を導入したことは大きかったですね。フリーランスから始めて、Fintechのようなクライアントと一緒に仕事ができるビジネスを立ち上げ、このようなイベントを成功させることができたのは、本当に嬉しいことです。Blackmagic Designを組み込んだZMBmediaの未来を考えるとワクワクしますね。
