Blackmagic Designによると、Chicken Soup for the Soul EntertainmentおよびLove Stories TVの配信シリーズ「Wedding Talk」の制作およびポストワークフローに、Blackmagic Design製品が使用されたという。
Blackmagic Cloud Store MiniおよびBlackmagic Cloud Podネットワークストレージ・ソリューションと、Blackmagic Cloudを使用することで、ポストプロダクションチームはローカルおよびリモートの両方でコラボレーションが可能となった。さらにDaVinci Resolve Studioをフル活用したエンド・トゥ・エンドのワークフローで効率性がアップし、厳しい締め切りに間に合わせることができたという。
「Wedding Talk」では、オリンピック金メダリストであり、コメンテーターであるタラ・リピンスキー氏と、イベントプランナーのホセ・ロロン氏、ウェディングデザイナーのホーベ・マイヤー氏が、世界各国の結婚式のトレンドや映画のような結婚式の映像を紹介する。同シリーズは、60×15フィート(約18×4.5メートル)のLEDウォールの前で撮影されている。
To Whom It May Concern ProductionsのCEOであり製作責任者であるジェス・ローレン氏は、テクノロジーとドラマを融合することで、ウェディング番組のジャンルに新たな風を吹き込みたかったのだという。
ローレン氏:巷には多種多様なウェディングビデオが溢れています。Love Stories TVは世界中のビデオグラファーたちと協力して、これらのコンテンツのライセンスを取得しています。
素晴らしいウェディングビデオを見るというコンセプトに、テクノロジーという差別化要因を加えてレベルアップさせたかったんです。EDM、ネオン、ダークトーンなどをヒントにドラマチックに演出し、さらにホストの後ろのLEDウォールを使って、コンテンツをビジュアル的に魅力的かつ壮大に見せたいと思っていました。
この番組は、Blackmagic Zoom DemandおよびBlackmagic Focus Demandを装着した4台のBlackmagic Studio Camera 4K Proと、2台のBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kデジタルフィルムカメラを使い、Blackmagic RAWで撮影された。すべてのカメラの映像、テレプロンプター、LEDウォールからのフィードは、ATEM Mini Extreme ISOライブプロダクションスイッチャーへと送信された。
監督/エディターのエリック・ガイスラー氏は、次のようにコメントしている。
ガイスラー氏:すべてのフィードを同時に収録したので、すべての素材が1カ所にまとまっています。ATEMでは、個別収録やラインカットの収録が可能で、DaVinci Resolveプロジェクトファイルが得られるため、ポスプロの作業が非常に簡単です。ポスプロでは、DaVinci Resolve StudioとBlackmagic Cloudを最大限に活用しました。
3人のエディター、1人のカラリスト、1人のグラフィックアーティスト、そして2人のダイアログミキサーが作業していたため、ワークフローにはBlackmagic Cloudが不可欠であった。
ガイスラー氏:Cloud Store MiniとCloud Podを直ぐに導入して、全員を同じネットワークに接続したのですが、完璧に機能しました。Cloud Store Miniは魔法の箱のようですね。複数のエディターが同時に作業していても、全員がスムーズに作業でき、何の支障もありませんでした。クラウド上のプロキシワークフローを使ったコラボレーションは非常に簡単で、完全にシームレスにコンピューター間を行き来し再リンクできました。
ガイスラー氏によると、ポストプロダクションの作業が進むにつれ、部署間の境界が曖昧になっていったという。
ガイスラー氏:カットの準備ができるとミキサーが台詞の作業を始められますが、私たちエディターは、彼らの作業を見越して台詞を編集することもありました。つまり、編集とサウンドミキシングの境界が曖昧になっていったんです。
このように締め切りや予算が厳しい番組を成功させることができた要因は、撮影からポストワークフローまで一貫してBlackmagic Designを採用したことです。問題が生じる原因となるような様々な機材やカラースペースを、いちかばちかで試してみることはできませんでした。Blackmagic Design製品は、性能、機能、価格のすべてが期待以上でした。