キヤノンは、リモートカメラ「CR-N500」「CR-N300」「CR-X300」のファームウェアアップデートを2023年8月上旬に公開する。ファームウェア。ファームウェアは無償。一部機能を有効化する際に、有償ライセンスが必要な機能もある。
CR-X300は、SRTプロトコル、Free-Dプロトコルに対応する。SRTプロトコルは、「セキュア・リライタブル・トランスポート」の略で、拠点間転送において市場から高い評価を受けているプロトコル。CR-N700、CR-N500、CR-N300ではすでに対応しているが、CR-X300でも対応してほしいという要望が受け、今回の対応に至ったという。
また、これまでCR-N700のみ実装可能だったアドオンアプリケーションシステムの対応機種を下位機種にも拡充する。CR-N500とCR-N300は、自動追尾や自動ループに対応。CR-X300は自動ループのみに対応する。
アドオンアプリケーションシステムは、ファームウェアをアップデート後、別途有償でライセンスを購入することで使用可能になる。ライセンスを承認すれば、サーバーやPCなど外付けのハードウエアを要することなく、カメラ本体内で動作可能なのも特徴としている。
■R-N500、CR-N300のファームアップ内容
- アドオンアプリケーションズシステム対応
- 画質設定保存対応
- 画質関連のWEB設定UIにパスワードなしでログイン可能
- WebUIでのPTZ操作性の改善(ドラックムーブ機能の追加)
- 初期状態でSDI/HDMIに映像出力
- シャッターモードのアングルを追加
- WBの色補正値(CC)の微調整機能追加
■CR-X300のファームアップ内容
- アドオンアプリケーションズシステム対応
- 画質設定保存対応
- 画質関連のWEB設定UIにパスワードなしでログイン可能
- WebUIでのPTZ操作性の改善(ドラックムーブ機能の追加)
- 初期状態でSDI/HDMIに映像出力
- シャッターモードのアングルを追加
- SRTプロトコル対応
- Free-D対応
全身、上半身、バストアップといった撮影画角で、ゆっくりした歩行から、早歩きまで対応
板書やスライド等の指定した領域が画角から外れないように対象者を追尾する「優先表示領域」のデモ。大型モニター内のフレーミングに注目してほしい