富士フイルムは、レンズ一体型遠望カメラ「SXシリーズ」の新たなラインアップとして、「FUJIFILM SX1600」を2023年4月12日に発売する。
SX1600は、1/1.8型の有効イメージサイズに対応したレンズ一体型遠望カメラ。現在発売中の「FUJIFILM SX800」の2倍となる、広角40mm~最望遠1600mmの焦点距離を備えている。
新たに開発したセンサー制御技術などにより、有効イメージサイズを拡張することで、焦点距離を20mm相当まで広げることが可能。さらに、最大2倍のデジタルズームとの組み合わせにより、焦点距離3200mm相当の撮影が可能。焦点距離20mm~3200mm相当をカバーする160倍ズームを実現し、約2.5km先にある車のナンバープレートや約3.5km先の人物をとらえることが可能だという。
SX1600は、新開発の防振システムの搭載により、光学式防振機能(OIS)と電子式防振機能(EIS)の協調制御を可能とし、映像のブレを的確に補正。最短約0.1秒の高速・高精度AFや優れた陽炎・霞軽減機能なども備えるため、対象物を瞬時にとらえ、クリアな撮影を実現できるという。
国境や森林のみならず、空港、港湾、高速道路など大規模な公共施設・設備の監視、高所作業を伴う大規模な工事現場の安全管理、風力発電機や送電線といったインフラ設備の遠隔点検など、幅広い用途で活用できるとしている。