キヤノンは、一般社団法人 映像情報メディア学会にて、「技術振興賞コンテンツ技術賞」を受賞したと発表した。技術振興賞コンテンツ技術賞は初めての受賞だという。
キヤノンは、日本テレビ放送網と協力し、プロ野球中継にボリュメトリックビデオシステムを導入。バッティングや走塁、華麗な守備連携など、あらゆるシーンのリプレイ映像を、360°自由なカメラワークで制作し、従来の野球中継ではできなかった新しい映像体験の提供。先進的なプロ野球中継を実現させた技術・工夫が高い評価を受け、今回の受賞に至った。
ボリュメトリックビデオ技術とは、選手や演者の動きを3次元データに変換することで、あらゆる方向から見た映像を鑑賞できる技術。近年、スポーツやエンターテインメント分野を中心に活用の幅が広がっている。本技術により、まるでグラウンド内に入り込んだかのような選手目線の映像や、ファインプレーの瞬間に時間を止めて、上下左右自由に回り込むようなハイライト映像を提供するなど、通常のカメラでは撮影できない視点の映像を可能にすることで、より分かりやすく、より楽しい野球中継の実現に繋げられたという。
キヤノンでは、今後も積極的な新技術の開発・導入により、魅力的なコンテンツが提供できるシステム開発に取り組んでいきたいとした。