Vizrt Group、「LightWave 3D」売却発表メイン写真

Vizrt Groupは、3DCGソフトウェア「LightWave 3D」をAndrew Bishop氏率いる英国の会社「LightWave Digital」へ売却したと発表した。

アニメーションとVFX業界で30年以上の経験を持つBishop氏と同氏のチームで構成された「LightWave Digital」は、「LightWave 3D」の新たなる時代を切り開くべく、3Dソフトウェアの開発に乗り出したという。

1990年台初頭にNewTek社によって開発が開始され、2019年にVizrt Groupへと移ってからも継続して開発が行われてきた「LightWave 3D」は、クリエイティブかつリアルアートやアニメーション作品を提供してくれる、効率的でありながらコストパフォーマンスにも優れた3Dアプリケーションであると知られている。

25年以上のユーザーであるBishop氏と彼のチームは、世界中に存在する何万人ものロイヤルカスタマー達が慣れ親しんだソフトウェアをアップグレードしていくことに対して、既得権と責任を持って取り組んでいくという。

Bishop氏は、これまで常にLightWaveに対し強い情熱を注いできており、今回LightWaveを取得する機会が訪れた際には、自身の広範囲にわたる人脈を通じて独自のチームを結成。

このチームには、経験豊富なLightWaveのスペシャリストであるDonetta Colboch氏、Elmar Moezler氏、Jack 「Deuce」 Bennett氏をはじめ、技術ソリューション、ビジネス運営、財務分野のエキスパートが招集されており、LightWaveの全てのポテンシャルを発揮できるチーム体制が構築されているという。

Vizrt GroupのCEO Michael Hallén氏は、事業譲渡について次のようにコメントしている。

我々はこの決断を決して軽々しく下したわけではありません。LightWave 3Dに新しい命を吹き込み、映画、アニメーション、VFX業界にとって次世代の3Dグラフィックスを切り開き、ユーザーにさらなる価値をもたらし、テクノロジーに新しい命を吹き込むという強い意志を持った方へLightWave 3Dの未来を託したいと願い、事業譲渡先を模索しておりました。

我々は、Bishop氏と彼が率いるチームである新しいオーナーのもとで、これまで以上のものを提供してくれると確信しています。

事業譲渡先のLightWave Digital社 クリエイティブ・ディレクター:Andrew Bishop氏は、事業譲渡について次のようにコメントしている。

Lightwave 3Dが持つクリエイティブな力は、映画、テレビ、モーショングラフィックス、ビジュアルエフェクト、ビデオゲーム、バーチャル制作など、創造に携わる世界中のアーティストたちを支えています。Lightwave 3Dは、幅広い分野で使われている欠かすことのできないプログラムであり、テクノロジーに対する揺るぎない情熱を持った素晴らしいコミュニティと共に在ります。私たちは、このソフトウェアを取得し、LightWave Digitalのもとで発展させることができるということを、大変誇りに思っています。