GCCバーチャルプロダクションスタジオにINFiLEDスクリーンが登場

韓国・光州にオープンしたバーチャルプロダクションスタジオ「GCC（Gwangju Contents Cube）」にINFiLEDのLEDスクリーンが採用されている。

デジタル文化コンテンツの制作に特化したGCCは、プロフェッショナルなバーチャルプロダクションスタジオとして、多くのハイテク設備を備えており、その中には、INFiLEDのLEDスクリーンで構築された高水準のバーチャル撮影スペースも含まれている。

バーチャルプロダクションでは、高品質のLEDスクリーンを使ってバーチャルシーンを明確かつ正確に表現することが重要であり、これはその後の撮影やレンダリングにおいて早期に優位性を確立するために有益だという。そのため、GCCはスタジオの準備段階から、優れたバーチャル撮影空間の構築で豊富な経験を持つINFiLEDとのパートナーシップを確立した。

GCCのクリエイティブチームは、スタジオのディスプレイスキームを設計する際、LEDバックドロップ、LEDシーリング、LEDフロアからなる半閉鎖的な撮影スペースを作るというビジョンをINFiLEDに説明した。そうすることで、ポストプロダクションのチームが、LEDで表現されたシーンをもとにXR（拡張現実）コンテンツを効率的に制作できるようになる。GCCのニーズに応え、INFiLEDは空間の各面に適した異なるシリーズのスクリーンを提供した。

INFiLEDは、LEDバックドロップの部分では、GCCのために180平方メートルのDBシリーズスクリーンを製作。このスクリーンは、ピクセルピッチがわずか2.6mmであるため、コンテンツの鮮明な表現に優れており、さらに、5000：1の高コントラスト比と16bitグレースケールにより、鮮やかで豊富なカラーグラデーションを表現できる。この巨大スクリーンは、高精細で繊細な色彩表現という特徴を持ち、GCCのクリエイティブな背景デザインを正確に表現する。

床面には、背景と同じコントラスト比とグレースケールのDFIIシリーズを採用し、3840Hzという高いリフレッシュレートを持つLED床面は、スムーズで効率的なグラフィック描画をサポートし、背景の風景を拡張する重要な機能的役割を担っているという。一方、LEDシーリングにはARシリーズを採用。シーリングの輝度は1200nitsに達し、0から100％まで256段階で調整可能で、実際の空の明るさの変化をシミュレートする。

INFiLEDスクリーンの完成後、GCCは複数の文化コンテンツ企業と協力し、独自のバーチャル撮影スペースを利用して、さまざまなコンテンツ制作のニーズに応えているという。