Blackmagic Design導入事例:オーストラリアのソーシャルファースト・ ニュースサービス「The Daily Aus」の場合

Blackmagic Designによると、オーストラリアの大手ソーシャルファースト・ニュースサービスであるThe Daily Ausが、Blackmagic Designのカメラ、スイッチャー、DaVinci Resolveを使用して、Instagram、Facebook、YouTube、TikTok、そして様々なポッドキャストチャンネル向けに、毎日のニュース動画を作成しているという。

The Daily Ausは、ソーシャルメディアのチャンネルに特化したニュース動画を作成する、世界初のニュースサービスの1つ。The Daily Ausは、従来的なジャーナリズムの手法を取り入れており、誰もが無料で視聴できるソーシャルメディア用の動画ベースのニュースを毎日作成している。

同サービスは、瞬く間にオーストラリアで最も人気で信頼されるニュースソースとなり、月約130万のInstagramアカウント、そして様々なプラットフォームを通じて何十万人もの購読者にリーチしているという。

動画のコンテンツを継続的に作成するため、The Daily Ausの映像責任者であるジョー・カイリー氏は、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K G2デジタルシネマカメラ、ATEM Mini Extreme ISOライブプロダクションスイッチャー、そして編集、グレーディング、VFX、オーディオポストプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolveを使用しているという。

Blackmagic Design導入事例:オーストラリアのソーシャルファースト・ ニュースサービス「The Daily Aus」の場合

カイリー氏は、次のようにコメントしている。

カイリー氏:Pocket Cameraはコンパクトサイズですが、画質は非常に優れています。予算会議の後、これらのカメラを国会議事堂に持ち込んで財務大臣や、多くの国会議員や上院議員にインタビューしましたが、どのインタビューでもカメラをセットアップする時間はほとんどありませんでした。しかしPocket Cameraとすべてのアクセサリーはバックパックに完璧に収まったので、フットワーク軽く動くことができました。

オーストラリア全土の最新ニュースを登録者に届けるために、The Daily Ausは、5人のジャーナリストを雇い、シドニーオフィス内に、専用スタジオとビデオポッドキャストの収録スペースを構築した。

同スタジオには、複数のPocket Cinema Camera 6K G2と、ATEM Mini Extreme ISOが導入された。これらのカメラは、グリーンバックやDaily Ausのテーマカラーの前での撮影に使用されている。

Blackmagic Design導入事例:オーストラリアのソーシャルファースト・ ニュースサービス「The Daily Aus」の場合

Pocket Cinema Camera 6K G2は、リモートのニュース取材にも使用されている。

カイリー氏:デインツリーの熱帯雨林、グレートバリアリーフ、シドニー郊外の地下の下水道など、私たちはこのカメラを様々な場所で使用してきました。Pocket Cinema Camera 6K G2は小型なので、素早く移動して、ニュース動画をシネマライクに撮影することができました。

ATEM Mini Extreme ISOを導入したことで、多くのSDカードやハードドライブを接続して持ち運ぶ必要がなくなり、スタジオのメインコンピューターから3台のカメラのルックをコントロール・調整できるようになりました。また、ATEMの2つ目のHDMI出力を使用して、カメラを回す前にプレゼンターがモニターで最終的なルックを確認できるようにしています。そして、ビデオポッドキャストのプロモや長時間のインタビューなどを、カメラから個別ファイルで直接ATEMに収録でき、オンザフライで切り替えることも可能です。これにより、マルチカム編集をスムーズに行えます。

様々なソーシャルメディアに対応するためにコラボレーションで作業を行っていたので、編集スタッフが公開前にフィードバックを行い、編集を承認するための一貫したビデオワークフローが必要であったとカイリー氏は語る。

Blackmagic Design導入事例:オーストラリアのソーシャルファースト・ ニュースサービス「The Daily Aus」の場合

カイリー氏:現在は、直近ではTikTokの動画を取り入れるなど、良い体制が整っています。マルチメディア・ジャーナリストは、携帯電話でビデオコンテンツを制作していましたが、ワークフロー、特にフィードバックの実行、ショットの差し替え、進行中の編集の共有に関して不満を持っていました。私はDaVinci ResolvedでTikTok動画を編集する方法を教えたのですが、これがゲームチェンジャーとなりました。コラボレーション作業で映像をよりすばやく作成し、承認用に編集を共有できるようになりました。また、仕事量が多い時は、リモートのエディターと同じプロジェクトで作業することもできます。

Blackmagic RAWコーデックで撮影することも、柔軟なワークフローを構築する上で重要なポイントであるという。

カイリー氏:予測不可能な照明状況での撮影、そしてキーイング用にできる限り高解像度でキャプチャーするためのグリーンバックの撮影で、Blackmagic RAWを使用しています。髪の毛や細かいエッジなど、従来は難しかったものが上手く撮影できるようになりました。最近、地下で撮影を行ったのですが、照明が非常に弱かったり、光源が混在していたりと、照明条件が常に変化していました。Blackmagic RAWで撮影することで、ポストプロダクションで柔軟性が得られ、あらゆる条件下で撮影した映像のルックを一貫させることができました。

Blackmagic Design導入事例:オーストラリアのソーシャルファースト・ ニュースサービス「The Daily Aus」の場合