BirdDog社は、NAB Show 2023で世界初のWi-Fi 5接続PTZカメラ「X120」、デバイス管理アプリケーション「Fleet Manager」、iOS用PTZカメラ制御アプリケーション「NDIPTZ Control」、Andoroid 用NDI受信アプリケーション「Android TV Monitor」など、多数の新製品やアップデートを発表した。
X120(新製品)
X120は、Sony Exmor Rイメージブロードキャストセンサーを搭載し、優れた高感度性能と映像品質を実現。映像ケーブルを必要としない世界初のWi-Fi 5プロダクションPTZカメラで、これまでにない柔軟性と自由度を実現するとしている。
BirdDogの他のPTZカメラと同様に、IPアドレスを表示する有機ELディスプレイ、360°モヒカンタリー、カメラフィルター用のねじ切り、Cam Controlによる自動追尾とカラーシェーディング機能を搭載している。
また、X120は4つの有線接続オプションを含む合計5つの接続方法を選択可能。最も接続数の多いPTZカメラとなっている。その他の接続オプションとして、Ethernet経由のNDI、ライブ制作作業用のSDIとHDMI、ZoomやTeamsに接続するためのUSB(UVC)を備えている。2023年第2四半期に出荷開始予定。
Fleet Manager(新製品)
Fleet Managerは、BirdDog製品の管理、監視、更新作業を容易にする。どのBirdDogデバイスもFleet Managerに自動的に表示され、ステータス、IPアドレス、サブネット、デバイス名、ストリーム名、シリアル番号、ファームウェアバージョン、PTZカメラのMCUバージョンなど、すべての関連デバイスの情報をすぐに参照できるようになっている。
新しいファームウェアが利用可能になると、Fleet Managerはアラートを表示し、Fleet Managerのインターフェイス上から、各BirdDogデバイスのファームウェア更新を直接行える。
カメラ製品用のFleet Managerは、2023年第2四半期から利用可能になる予定。無料で提供される。コンバーター製品には、第3四半期に追加で対応予定。
NDIPTZ Control(新製品)
NDIPTZ Controlは、メーカーを問わずすべてのNDI PTZカメラをカバーする、iOSアプリケーション。ライブジョイスティックによるパン、チルト、ズーム制御が可能で、あらかじめ設定したPTZ位置の保存や呼び出しもできる。ビューイングモニター機能も備えており、NDI、NDI HX2、NDI HX3 のソースをフルスクリーンで表示可能。
NDIPTZ Controlには、BirdDogPTZカメラユーザー向けの強力な機能「Cam Control」も組み込まれており、BirdDog社のPTZカメラをシェーディングするためのすべてのカラーマトリクスツールにアクセス可能。これら全ての機能がiPadやiPhoneを使って操作できる。
NDIPTZ Controlは2023年4月から販売が開始され、App Storeから購入可能。
Silicon 2(アップデート)
カメラ用のSilicon 2は、P100、P110、P120、PF120、P200、P240、A200 Gen 2、A300 Gen 2を含むすべてのBirdDog PシリーズおよびAシリーズのHDカメラで利用できる。無料アップデートとして提供される予定。
Silicon 2では、h.264、NDI|HX2、NDI|HX3、SRT、RTMP、RTSPへの対応が追加された。
BirdDog PシリーズおよびAシリーズのカメラは、フルNDIストリームとSilicon 2のアップデートで追加された、いずれかのIPストリームを同時に送信可能になり、柔軟なワークフローを実現するとしている。例えば、Full NDIとSRT、Full NDIとNDI HX3を同時に送信できる。
Cloud ConnectとSilicon 2 for 4K Familyコンバーターは2023年第3四半期にリリース予定。PシリーズおよびAシリーズ HDカメラ用のSilicon 2のファームウェアアップデートは、同社ウェブサイト(https://birddog.tv/downloads/)より無料でダウンロード可能。
Android TV Monitor(新製品)
NDI TV Monitorは、Android対応テレビをNDIモニターに変身させるアプリケーションです。Androidを搭載したテレビで直接、あるいはGoogle TVデバイスの Chromecastを介して、リモートでNDIソースを閲覧できる。
NDI TV Monitorを使用すると、無料でBirdDogのソースを直接受信して表示できる。他社製品のNDIソースについては、アプリケーション内オプションを購入する利用できる。
Android TV Monitorは、Google Play Storeから無料でダウンロードして試用可能。別途製品版を購入するとウォーターマークを解除できる。
5年保証(アップデート)
2023年3月1日以降に購入されたBirdDog Pシリーズ、Xシリーズには、5年間の製品保証が付属するようになった。対象製品は、P100、P110、P120、PF120、P200、P240、P400、P4K、NAB2023で発表された新しいカメラ「X120」も含まれる。
2023年3月1日以降に対象製品を購入し、お客様登録をされた方は、5年間のカメラ保証が無料となる。
Central 2.0 Enterprise(第2四半期に発売予定)
Central 2.0 Enterpriseは、新世代のNDIルーティング制御を提供する。Central 2.0は、ブラウザベースのSSOへの対応、NDI 受信製品のスマートなグループ化、リアルタイム NDI ルーティング、メディア再生エンジン、数千のソースに対応する究極のNDI管理ツールだ。2023年第2四半期に発売予定。
Cloud 3.0 と Cloud Connect(アップデート)
ユーザーレイアウトの強化より、簡単で直感的にソースを選択可能になった。Adobe Premiere Pro および After Effects との直接連携できる。カメラリターンもアップデートされ、より鮮明な画像とカメラ操作が可能になった。アップデートは2023年第2四半期のリリースを予定。
BirdDog PLAY(新ファームウェア)
BirdDog PLAYのメジャーアップデートにより、PLAYをBirdDog Cloudに直接接続し、PLAYを使って世界中のどこからでも、コンピューターを介さずにクラウドソースを閲覧・受信できるようになった。今回の無料アップデートでSRT受信にも対応する。
PLAYのファームウェアは2023年第2四半期にリリース予定。PLAYのすべてのユーザーに無料で提供される。
VideoWall(出荷開始)
VideoWallはシンプルかつ強力なため、複雑なビデオウォールを簡単に構築できる。NDI およびNDI HXのビデオファイルを複数のスクリーンに表示。2×2または3×3の画面レイアウトを選択し、各画面にPLAYまたはSDMを割り当て、NDIストリームを選択するだけで構築可能。VideoWallの日本国内での販売は予定中。
PTZ Battery Mount(新製品)
オプションのPTZバッテリーマウントを使用すると、X120はV-Lockバッテリーで駆動できるワイヤレスソリューションとなる。2023年第2四半期に出荷開始予定で。価格は未定。