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Broncolorは、電源やバッテリー、またはその両方の組み合わせで駆動できるデュアルパワーマネジメントシステム搭載のジェネレーター「Satos」シリーズと新型ランプヘッド「Pulso L」シリーズを発表した。5年間に渡る開発期間を経て、今回の発表に至ったという。ランナップは以下の通り。

■ジェネレーター

  • Satos1600J
  • Satos3200J

■ランプヘッド

  • Pulso L 1600J
  • Pulso L 3200J

電源供給の二重化に対応した最新のジェネレーター「Satos」シリーズ

Satosは、使いやすさの実現や電源供給の二重化に対応したデュアルパワーマネジメントシステム搭載のジェネレーターシリーズ。Satos3200Jは最大3200Ws、Satos1600Jは最大1600Wsの出力に対応し、f値10絞り分の制御範囲を持つ。

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チャージ時間は0.01~2.4秒で、最大3つのランプヘッドを同時に接続可能。各ランプヘッドの出力は完全に個別で自由に調整できるという。

Satosのパワーパックは、スライド式の電源供給ユニットとスライド式バッテリーの2種類のコンポーネントによる電力供給に対応。Satos 1600はスライドインユニットを2基、Satos 3200はスライドインユニットを4基搭載し、左スロットには電源ユニットまたは充電式電池、右スロットには充電式電池のみを設置可能。

すべてのスライドインユニットにバッテリーをフル搭載(Satos 1600使用時で2本、Satos 3200使用時で4本)が可能で、ロケやフラッシュの充電時間を短くしたい場合に最適としている。Satosはこれにより、スタジオでもロケでも機材の使用用途に応じた高い自由度を実現できるという。

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スライド方式のバッテリーユニット(左)と電源ユニット(右)
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Satos 3200はスライドインユニットを4基搭載

Satosは、5.7インチマルチタッチLCDディスプレイを搭載。大型で高コントラスト、マルチタッチに対応したLCDディスプレイで、特殊なカバーで保護されている。従来モデルのソーダ石灰ガラス製よりも耐久性があり、傷、ひび割れ、破損に強いとしている。

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コントロールパネルには、一切の妥協を排除したという回転ダイヤルを搭載。プッシュ/ターンコントロールを搭載し、ディスプレイ上でのナビゲーションが可能。時計回り、反時計回りに加え、下押しで選択内容の確定が可能。このプッシュ/ターンコントロールの構造は、60以上のプロトタイプによるテストの上でソフトな触感や良好なグリップを実現。手袋をしたままでも正確な操作が可能だという。LEDリングは、フラッシュのリサイクル工程の完了を示す。

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双方向通信に対応したランプヘッド「Pulso L」シリーズ

Pulso Lは、ジェネレーター間との双方向通信を実現した最新のランプヘッドシリーズ。小さなスペースに信頼性の高いフラッシュチューブと演色評価数の高いLEDモジュールを組み合わせて搭載する。

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ジェネレーターとの通信可能なランプユニットPulso Lシリーズ
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Pulsoシリーズには、LEDに加えてフラッシュチューブを搭載

撮影中に必要な全ての設定はランプ上のエンコーダーで直感的に行うことが可能。フラッシュの強度、色温度、モデリングライト、コグニションライト、テストトリガーなど、すべてをランプヘッド、パワーパック、または bronControlアプリから設定できる。ジェネレーターとランプヘッド間の時間のかかる切り替えは過去のものとしている。

Pulso Lには、演色評価数はCRI 97+で、ちらつきのない動作を備えた省エネのモデリングライトを付属。連続光でも、フラッシュ撮影のモデリングライトを使用可能。連続光モードは、色温度2800~6800Kの調整に対応するほか、ブロンカラーの幅広いライトモディファイアと互換性のあるクイックリリースブロンカラーバヨネットマウントを採用している。

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最新の直感的なユーザーインターフェイスを採用