INFiLED、バーチャルプロダクションスタジオ「Ten Dots」を再びサポート

ブルガリアのバーチャルプロダクションスタジオ「Ten Dots」は、首都であるソフィアに新しいバーチャルフィルミングステージを建設した。Ten Dotsのプレミアムパートナーとして、INFiLEDは同ステージに204m2のLEDバックドロップと72m2のLED天井を含む、ディスプレイソリューションを提供した。

Ten Dotsスタジオは、2020年の設立当初からINFiLEDとコラボレーションしており、最初の投資はINFiLEDの400DBシリーズキャビネットを使用した大型凹型スクリーンだった。滑らかな曲線と優れた色再現性を持つ同スクリーンは、バーチャル撮影に必要な立体感や照明効果を正確に表現でき、同スタジオの映画・テレビ制作に大きく貢献したという。

INFiLED 製品への信頼と事業拡大の必要性から、Ten Dotsは2023年もINFiLEDとのコラボレーションを選択し、以前より多くの投資を行ったという。

今回構築したLEDバックグランドは、DBシリーズを再び採用し、サイズは幅34m、高さ6mに達する。画質面では、画素ピッチ2.6mm、7680Hzの高リフレッシュレートにより、高精細で粒状感のない流麗な映像で、芸術性の高いビジュアルを表現。また、上下左右の視野角が160°に達しているため、レンズの動きが自由になり、バーチャル撮影時の創造性を制限されることがないという。

Ten Dotsでは、これまで以上に没入感のある撮影環境を実現するため、新しいバーチャルプロダクションスペース用に、ARシリーズのLEDシーリングも追加した。同シリーズは、5000nitsの校正輝度と10ビットの色深度を持ち、わずかな色のグラデーションがあるシーンや、「空」のような同色ブロックの範囲が広いシーンをスムーズに表示できる。その上、ARシリーズは1キャビネットあたりわずか12.6kgという超軽量で、天井への設置を容易にするトラスブラケットやスタッキングペデスタルも提供。

高品質なLEDディスプレイに加え、Ten Dotsのバーチャルシューティングには、レンダリングエンジンの出力を繊細でリアルなものにするため、NOVASTAR MX40 Proスクリーンコントローラが搭載されている。同コントローラは、Mo-Sys StarTrackerカメラトラッキングシステムとうまく連携し、ディスプレイとカメラを正確に同期させ、洗練された高品質のコンテンツを実現する。

INFiLED、バーチャルプロダクションスタジオ「Ten Dots」を再びサポート