AUO、台湾初のワンストップ・バーチャル・プロダクションスタジオをオープン。Renoスタジオと提携

AUOは、Renoスタジオとの提携により、台湾初のワンストップ・バーチャル・プロダクションスタジオをオープンする。

Renoスタジオは、台湾中央映画社のスタジオに設立され、撮影からポストプロダクションまで、エンドツーエンドのワンストップ・ソリューションを提供する台湾初のスタジオだ。同バーチャル・プロダクションスタジオは、LEDバーチャルスタジオの制作に必要なすべての機器を入手できるディスプレイ技術の分野において一貫して革新的な企業であるAUOと業務提携した。この業務提携は、直ちにフラッグシップ・スタジオとして、ディレクターとプロデューサーに最先端のLEDおよび新レベルの創作表現の自由を提供するために結ばれた。

AUO分野に同様に従事しているLEDディスプレイ技術協力パートナーを見つけて、Renoスタジオは、製品発表会の際に、最小ピッチのLEDディスプレイ・スクリーンをリリースすることによって、一番良いバックグラウンド画像を取得したという。AUOにより提供される製品は、映画プロデューサーの高くて厳格な標準を満たした上に、販売後も優れたサポートを提供する。

映画・テレビ業界の新時代を切り拓くRenoスタジオは、映画制作者に優れた映画撮影ソリューションを提供し、撮影の時間短縮とコスト削減をサポートする。バーチャルスタジオは、気候や時間の問題を取り除くだけでなく、何よりも高品質なLEDバーチャルプロダクションの技術力が、無限の創造性と可能性を見出すとしている。

ストリーミングメディアの決起や、映画館で観る大ヒット作を求める消費者の声に先導され、新しいコンテンツへの継続的な需要は、継続的かつ成長し続けると見込まれている。

台北ゴールデンホース映画祭で最優秀視覚効果賞を受賞したRenoスタジオにとって、バーチャルプロダクション・スタジオは、その需要に応えるものだという。バーチャルスタジオが映画製作者の極めて重要なツールであることを認識し、Renoスタジオは台湾の映画産業を強化することを主な目的としている。

技術パートナーとして、AUOはALED技術を採用した先進的なLEDディスプレイを提供。屋根付き半円形の180°LEDサウンドステージを設置した。合計380枚のP1.95 LEDパネルを組み合わせ、高さ5メートル、直径12メートルの仮想セットのメイン画面を製作した。インストールは、AUOとRenoスタジオの両社のエンジニアから構成されるチームが実施した。

AUOのALEDディスプレイに特別に実装されたP1.95の狭いピクセルピッチにより、LEDとシームレスに組み合わせた。これによりモアレパターンを効果的に低減し、仮想背景のための解像度を実現。低スキャンレート、超高リフレッシュレートとDCI-P3超高カバー率による広色域かつ高い色再現性などの特徴にサポートされ、画像の細部を申し分のないビデオ品質で忠実に再現する。

AUOは、専門的なキャリブレーション技術と豊富なインストール実績により、クリエイターが細部までこだわったコンテンツを表現できるようサポートし、生命感溢れる環境や世界最高水準の撮影場所を素早く切り替えることによって、出演者が没入できるシーンを実現する。

Renoスタジオは最終的なプロジェクト結果に満足しているという。運営ディレクターのPeter Huang氏は、次のようにコメントしている。

また、AUO最高技術責任者（CTO）の廖唯倫氏は、先進的なALEDディスプレイ技術がパートナーシップを通じて今後も拡大していくと考えているという。

今後、AUOは業界のエコシステムを拡大し、映画製作技術の発展に新たなエネルギーを注入していく方針だ。