ティアック、コンパクトなピンマイクフィールドレコーダー「DR-10L Pro」発売。32ビットフロート録音対応、声をクリアに収録

ティアック株式会社は、業務用音響機器ブランドTASCAMの32ビットフロート録音対応ピンマイク付きフィールドレコーダー「DR-10L Pro」を2023年8月26日に発売する。希望小売価格はオープン。市場想定価格は税込26,950円。

同製品は、2017年に発売開始した従来モデル「DR-10L」の小型なサイズ感とシンプルな操作性はそのままに、音割れせず収録が可能な32ビットフロート録音機能を搭載している。わずらわしいゲイン設定が不要。

最長24.5時間の乾電池駆動を実現し、長時間にわたる録音でも頻繁な電池交換も必要ないため、忙しい撮影現場でのクリエイターの作業負担を減らす。

また、別売のBluetoothアダプター「AK-BT1」を装着することで、スマートフォンからのリモート操作や、カメラなど本機以外の収録機器とのワイヤレスタイムコード同期に対応するなど、撮影現場のワークフローを大幅に改善するとしている。

32ビットフロート録音で簡単設定

DR-10L Pro」は、デュアルA/Dコンバーターを搭載し、広いダイナミックレンジを確保している。編集時に音量を上げ下げしても解像度を維持できる32ビットフロート録音に対応している。わずらわしいゲイン設定は不要で、録音スイッチをスライドするだけで簡単に音割れしない録音が可能だ。

また、大きな声も割れることなく明瞭にとらえることができるピンマイクを付属し、32ビットフロート録音を最大限に生かせるという。

目立たない超コンパクトサイズ

手のひらに収まる超小型サイズで、重量はわずか65g（単4形電池2本を含む）。映画や結婚式の撮影で、マイクやレコーダーが映り込まないように衣服に隠して装着できる。付属のベルトクリップを使用すれば、簡単にレコーダーを取り付けられるという。

長時間駆動とオートファイルセーブ機能

単4形電池2本で最長24.5時間駆動する（リチウム乾電池使用時）。長時間にわたる録音でも頻繁な電池交換は不要だ。また、20秒ごとに録音データを自動で保存しているため、電池切れなど想定外のケースが発生した場合のデータ消失を最小限にできる。

最大5台を同時にリモートコントロール可能なアプリ

iPhone、iPad、Android用の無償アプリ「DR-10L Pro CONNECT」を使用すれば、最大5台を同時にリモート操作できる。アプリでは、トランスポート操作、録音設定、各個体をわかりやすく管理するための名称設定、波形のリアルタイムモニタリングが可能。個別操作に加え、複数台の録音・停止操作を一括で行える。

有機ELディスプレーで設定を素早く確認

本体の有機ELディスプレーにより、録音ステータス、レベルメーター、電池残量などを、暗い環境や明るい屋外でも一目で確認できる。本体の設定は、コントロールアプリ「DR-10L Pro CONNECT」で行えるほか、本体のみで行える。

ワイヤレスタイムコード同期に対応

「DR-10L Pro」は映像と音声のズレに悩まされることはないという。別売のBluetoothアダプター「AK-BT1」を装着することによりAtomos UltraSync Blue経由でカメラとワイヤレスタイムコード同期が可能。これにより、複数のレコーダーやカメラを使用する収録において編集時に動画ファイルと「DR 10L Pro」の音声ファイルを同期することが容易となり編集フローの効率化を実現する。

音声リペアツール「iZotope RX Elements」をバンドル

ポストプロダクションで支持されているオーディオリペアツール iZotope社RX Elementsをバ ンドル。RX Elementsは、オーディオファイルのノイズなどを自動的に特定して修正するRepair ssistant機能を搭載し、プロクオリティの制作をサポートする。

DR-10L Pro の主な機能

展示会出展予定

DR-10L Proは、以下開催の展示会ならびにイベントに出展予定。

• 関西放送機器展：7月12日、13日（大阪市 大阪南港 ATCホール)
• 九州放送機器展：7月19日、20日（福岡市 福岡国際センター）
• 音声機材を試せる展示会「TASCAM Hands-On!」：7月13日、14日（東京都多摩市ティアック本 社ショールーム）