ソニーは、有効約6100万画素の高解像と、小型軽量(幅約100.0mm×高さ約74.0mm×奥行約42.5mm、重さ約243g)を両立する、レンズ交換式フルサイズ業務用カメラ「ILX-LR1」を2023年12月に発売する。価格はオープン。
有効約6100万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーと、最新の画像処理エンジンBIONZ XRを組み合わせることで、高い解像性能と豊かな階調性能を実現。高高度や遠距離からでも精細な撮影が可能となり、ひび割れや細かな傷などをより詳細に点検できるほか、マッピング撮影に適した、3コマ/秒での低速かつ定速の連写機能も備えている。
また、70本以上の豊富なEマウントレンズ群からレンズを選択可能。高高度、遠距離から撮影することで撮影効率を高めるなど、環境に応じた撮影を可能としている。
モニターやビューファインダー、バッテリーなどを搭載しないことで、小型・軽量設計(幅約100.0mm×高さ約74.0mm×奥行約42.5mm、重さ約243g)を実現。産業用途として必要な機能を備えつつ、フルサイズセンサーを搭載したレンズ交換式業務用カメラとして、ドローン搭載時の飛行時間や機動性を高め、撮影ワークフローの効率化をサポートしている。
ユーザーのシステムからカメラをリモートで制御し、カメラの設定変更やシャッターリリース、ライブビューモニタリングなど、独自のアプリケーション開発を可能にする「Camera Remote SDK」に対応。たとえば、3Dモデル作成やマッピング作業の際には、任意のIDを撮影画像に付与できる「イメージID」を「Camera Remote SDK」からカメラに送ることで、静止画とGPS位置情報を紐づけることが可能。撮影時のGPS位置情報とIDを組み合わせて記録することで、撮影後に撮影画像とGPS位置情報の紐づけが可能となるなど、さまざまな機能を活用できるという。
加えて、「Camera Remote SDK」の新バージョン(Version 1.11)にも対応。フォーカス絶対値指定(Focus Position Setting)に対応することで、マニュアルフォーカス時に、現在のフォーカス位置の取得と任意の位置へのフォーカス送りが可能となり、再現性が高く安定した撮影が行えるようになるという。
また、本機はDCダイレクト駆動(DC 10-18V IN)に対応し、ドローンのバッテリーからの電力供給が可能。なお、給電、トリガー、フォーカス、撮影完了通知は電源・制御端子に集約し、ケーブル1本で接続することを可能としている。
多様な撮影環境への設置やシステムに組み込みやすい、小型の箱型設計に加えて、ボディ背面に端子や操作部のインターフェースと配線を集約することで、操作性と設置性を向上。またボディをさまざまな方向で固定できるネジ穴を6面に配置し、底面には三脚ネジ穴も配置している。