Vizrtは、TriCasterのラインナップの強化と拡充を発表した。Vizrtは、あらゆるコンテンツクリエイターやビデオプロデューサーに対応するため、エントリーレベルのTriCasterを新たにリリースし、強力なクラウドベースのスイッチャーオプションを追加したという。
TriCaster Mini Go
TriCaster Mini Goは、VizrtのエントリーレベルのTriCasterで、ストリーマーやあらゆる種類のコンテンツクリエイターが、ビデオ制作に放送品質の機能を追加でき、TriCasterへのアクセスがかつてないほど簡単になったという。
また、USB、NDI、SRT接続、4入力、2M/E、HD解像度でのミックス出力を提供するTriCaster Mini Goは、小型にも関わらず強力だという。
TriCasterをクラウドへ
TriCaster Nowは、ギャラリー、プロダクションスイート、OBバン、大学、企業など、ビデオ制作が行われるあらゆる場所で信頼され、テストされたTriCasterソフトウェアに、特定の場所にハードウェアを縛られることなくアクセスが可能。
同プロダクション・オン・デマンド・ソリューションは、クラウド上で実行され、NDI、SRT、様々なIPテクノロジー、その他のクラウドソースを接続し、任意の宛先にストリーミングできる。
また、システム全体が10分以内に導入され、プロダクションの準備が整い、不要になったらスイッチを切ることができる。ユーザーが独自のクラウドインフラを必要とすることなく、コストと二酸化炭素を節約し、効率を高めることができるという。
Vizrtの製品管理グローバル責任者であるウルリッヒ・ヴォイト氏は、次のようにコメントしている。
ヴォイト氏:TriCasterをクラウド化することで、コンテンツ制作者に柔軟性と拡張性を提供することができます。この移行により、シームレスなコラボレーション、リモートプロダクション、そしてかつてないほど視聴者を魅了する能力など、新たな地平が開けるでしょう。テクノロジーが進歩するにつれて、我々のソリューションも進歩すべきであり、TriCasterのクラウド化は、クラウドパワー時代に魅力的なコンテンツを制作するために必要なツールを顧客やエンドユーザーに提供するという我々のコミットメントを再確認するものです。
クラウドベースの「Viz Vectar Plus」が「TriCaster Vectar」へ
TriCasterは、ライブプロダクションのどの段階にあっても、全ての人に何かを提供できるよう、エンタープライズグレードの4Kクラウドベーススイッチャー「Viz Vectar Plus」を「TriCaster Vectar」としてTriCaster製品ラインに加えた。
ユーザー自身のクラウドインフラに導入可能なTriCaster Vectarは、ビット深度のサポート、ビットレートストリーム品質の拡張など、今後様々な先進機能を提供する予定。
今回の追加により、Vizrtはシンプルで標準化されたTriCaster Now、カスタマイズ可能で強力なTriCaster Vectarと、ユーザーにクラウドでの制作への2つの道を提供する。