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AJA Video Systems社は、一般的な12G-SDIオーディオとHDMIの変換機能をopenGearラックフレーム対応のフォームファクターに組み込む、12G-SDI openGearカード製品を2023年10月に発売する。ラインアップと希望小売価格は以下の通り。

  • AJA OG-Hi5-12G、OG-HA5-12G:税込192,500円
  • AJA OG-12G-AM、OG-12G-AMA、OG-Hi5-12G-R、OG-HA5-12G-T:税込239,800円
  • AJA OG-HA5-12G-T-ST、OG-Hi5-12G-R-ST:税込265,100円
  • AJA OG-Hi5-12G-TR:税込288,200円

AJA OG-12G-AMおよびOG-12G-AMAは、高解像度やハイフレームレート(HFR)を扱うワークフローの要件に応える設計となっている。16チャンネル(8つのチャンネルペア)のAESおよびアナログオーディオエンベッド/ディスエンベッドが可能で、最大4K/UltraHDの12G-SDI入出力に対応する。

新製品のAJA OG-Hi5-12GおよびOG-HA5-12Gカードは、12G-SDIとHDMIの双方向の変換を簡易化する。LCモデルとST Fiberモデルも提供される。どちらのモデルもホットスワップ対応で、AJA OG-X-FRをはじめとする、高密度なopenGear 2RUフレームに組み込める。

Windows、macOS、Linux対応のRoss DashBoardを介して直感的にリモート制御が可能。また、5年間の製品保証が設けられている。

AJA OG-12G-AMは、openGear互換の16チャンネル(BNC毎に2チャンネル)に対応したAESオーディオエンベッダー/ディスエンベッダー。オーディオエンベッドとディスエンベッドのどちらか専用、または両機能の同時使用も可能なAES/EBU入出力端子が8系統搭載されている。

AJA OG-12G-AMAは、8チャンネル(4ペア)のアナログオーディオエンベッダー/ディスエンベッダーに対応した openGear カード。入出力を任意に設定可能な8系統(4ペア)のアナログオーディオ端子が搭載されている。

両モデルとも、最大4K/UltraHDの12G-SDI入出力に対応し、エンベッド/ディスエンベッドはチャンネルペアごとにユーザーが選択可能。例えば、12G-SDI入力オーディオをパススルーし、BNC(OG-12G-AM)または3ピンのターミナルブロックコネクター(OG-12G-AMA)からの入力オーディオをエンベッドするといった使い方ができる。

1.5G-SDIの信号発生器が内蔵されているため、SDI入力に映像ソースが接続されていない場合でも、エンベッダーパスを機能させることができる。また、両モデルとも入力ビデオの自動検出と自動構成に対応しており、簡単にセットアップできる。

OG-Hi5-12G

OG-Hi5-12Gは、12G-SDIとHDMI 2.0間のシームレスな変換を可能にする。劣化のない忠実な映像、最大4K/UltraHD 60pのハイフレームレートを1本のケーブルで伝送。HDMI 2.0とCTA-861-Gに準拠したHDRメタデータを生成できるため、4K 12G-SDIデバイスをコスト効率の高いHDMI 2.0ディスプレイに接続して、モニタリング環境を構築可能だ。

この新しいカードにはシングルリンクの12G-SDI入力も搭載されている。リクロックされて12G-SDIのループ出力となるため、確認用の返しモニターを接続したり、信号をパススルーさせたりできる。また、任意に選択可能なアナログオーディオ出力のチャンネルペアが搭載されているため、3ピンのターミナルブロックコネクターへのルーティングも行える。

OG-Hi5-12Gには、Fiber SFP搭載のモデルもある。OG-Hi5-12G-Rレシーバーは、長距離におよぶファイバー接続ソースから4K信号を受信できる。OG-Hi5-12G-TRトランシーバーは、4K/UltraHD SDIまたはファイバー接続されたソース信号をHDMI接続先に伝送し、パススルーしたソースをSDIまたはファイバー経由で別の接続先に供給できる。OG-Hi5-12G-R-STレシーバーには、ロック式のSTファイバーコネクターが搭載されている。

OG-HA5-12G

AJA OG-HA5-12GはHDMI 2.0入力を、4K/UltraHDシングルリンク12G-SDI出力に変換する。2つの12G-SDI DA(分配)出力が搭載され、最大8チャンネルのHDMIソースのオーディオ、または2チャンネルのアナログオーディオをエンベッドできる。EDID(拡張ディスプレイ識別データ)エミュレーションに対応しているため、接続ソースから設定に応じたビデオフォーマットが正確に出力される。

Fiber SFP搭載モデルには、LCファイバー接続可能なOG-HA5-12G-Tトランスミッターと、STファイバー接続可能なOG-HA5-12G-T-STトランスミッターがある。すべてのAJA openGearファイバー製品は、1本のファイバーケーブルで最長10kmのHDMI 4K/UltraHD 信号を伝送可能だ。

AJA Video Systems社の社長Nick Rashby氏は次のようにコメントしている。

Rashby氏:openGearのモジュラーフレームシステムは、ビデオ変換、スケーリング、IP経由のビデオおよびオーディオ伝送など、要求の高い放送およびプロAV環境で、瞬く間に定番製品にとなりました。すでに充実した機能と製品ラインナップを提供しているopenGearソリューションを、より一層拡充させられて大変嬉しいです。

今回市場へ投入した新製品により、広く普及したAJAの12G-SDIオーディオおよびHDMIミニコンバーターのパワーと柔軟性がopenGearフォーマットに統合され、シームレスなリモート設定とコントロールが可能になります。たった1本のケーブルで、4Kワークフローを構築いただけます。

また、openGear シリーズの新製品は、2023年9月15~18日にアムステルダムで開催されるIBCのAJA ブース(7.C19)でも紹介予定だ。