Blackmagic Design導入事例:Aneesのミュージックビデオ「Sunny Day」の場合

Blackmagic Designによると、ミュージシャンのAneesの最新ミュージックビデオ「Sunny Day」の撮影にBlackmagic URSA Mini Pro 12KおよびBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proデジタルフィルムカメラが使用されたという。同作は、編集、グレーディング、VFX、オーディオプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioを使用して編集およびグレーディングされた。

ディレクターのマイク・オブライエン氏は、撮影監督トニー・ザワーリ氏、照明のダーリン・コンラッド氏、VFXアーティストのティム・マスカーント氏およびニック・シャヒーン氏とともに、Aneesと女性が互いに次に会うことを楽しみにしている様子を描き出した。コンセプト自体はシンプルだが、オブライエン氏は物語に思わぬ展開を盛り込みたいと考えた。

オブライエン氏は、次のようにコメントしている。

オブライエン氏:妖精のようなミニバージョンのAneesを意識の現れとして表現し、恋愛対象である女性のプリシラ・ラムを密かに見守るようにしたらどうだと考えたのです。

これにより、楽しくて創造的な方法で、ストーリーを現在の形にさらに発展させることができました。VFXを使用することで、意図していた効果をさらに高めることに成功しました。

ディレクターの故郷であるカリフォルニア州マリポサ周辺で撮影された同作は、その地域の自然の美しさを捉えることを目的としていた。

オブライエン氏:衣装から美術まで、トニーと共に大地を感じさせるトーンと左右対称なフレーミングを維持するように注意しながら撮影しました。

茶色、黄色、緑、そしてわずかな青を基調とし、動きのないワイドショットを多用しました。手が込んだ美術だったので、カメラを動かすと、シーンの美しさから視聴者の注意がそがれてしまうと感じたのです。

Blackmagic Design導入事例:Aneesのミュージックビデオ「Sunny Day」の場合

ザワーリとオブライエンの両氏は、制作にURSA Mini Pro 12KおよびPocket Cinema Camera 6K Proを使用した。

ザワーリ氏:ビデオの98%に12Kを使用し、残りの2%に6K Proを使用しました。

6K Proは小さいので、バスケットの中や自転車のタイヤ、草刈機の刃などのショットを撮影するのに最適でした。Blackmagicの第5世代カラーサイエンスは両方のカメラに搭載されているので、ポストプロダクションで簡単にマッチできました。

オブライエン氏にとって、これらのカメラは慣れ親しんだツールであったという。

オブライエン氏:2012年に最初に発売されて以来、常にBlackmagicのカメラのモーションケイデンスをとても気に入っています。

Blackmagicのカメラでは、とても心地よいフッテージを撮影できます。何か魔法でも使っているのでしょう!

ザワーリ氏はポストプロダクションにおける柔軟性を高めるために、4Kの固定ビットレート5:1でBlackmagic RAWで撮影した。

オブライエン氏:速攻的な撮影を繰り返していたので、ポストプロダクションでのBlackmagic RAWの柔軟性の高さには助けられました。

もちろんカメラで完璧なショットを得ることをゴールとしていますが、必要に応じて、ホワイトバランスやティントなどを微調整できる選択肢があるのは良いことです。

多数のVFXショットがあったため、質の高い映像が得られるように、URSA Mini Pro 12Kの柔軟性と、多数から選べる解像度を活用して撮影を行った。

ザワーリ氏:グリーンバックでの撮影には8Kを用いて、VFXアーティストがより多くの解像度を使用できるようにしました。"ミニAnees"が浮いて見えないように、グリーンバックに適切な照明を当てることが難しかったですね。

プレートは意図的に撮影初日に撮ることにしました。これにより、撮影二日目のグリーンバックで適切な照明を判断できると考えたからです。これらのショットをキーイングのために取り入れた時の驚きを今でも覚えています。本当にリアルになので、びっくりしました!Blackmagic RAWのラティチュードとカラーサイエンスのおかげで、緑のバウンスにも関わらず、スキントーンを維持しつつ、クリーンなキーを抜くことができました。

Blackmagic Design導入事例:Aneesのミュージックビデオ「Sunny Day」の場合

オブライエン氏は、同作の編集にDaVinci Resolve Studioを用いた。

オブライエン氏:Blackmagic Design製品は、制作からポストプロダクションまで機能が能率化されていることをとても気に入っています。

Blackmagic RAWはバターのように滑らかに再生できます。

最終的なグレーディングは、シャイニー・サイコ氏が手掛けた。オブライエン氏は、同氏とInstagramで出会ったという。

オブライエン氏:シャイニーはインドの小さな村に暮らしていて、私はカリフォルニアを拠点としています。

シャイニー独自のセンスを本作で表現することに興味があるかと連絡したのですが、幸いにもグレーディングを引き受けてくれました!私がカリフォルニア、シャイニーがインド、VFXアーティストの一人であるティム・マスカーントがオランダから作業をしていたので、世界を股にかけた制作だったと言えますね。

優れた芸術性と、信頼おける機器とソフトウェア、そして才能溢れるミュージシャンの組み合わせにより、同作は意図した通りの作品になったという。

オブライエン氏:私自身が予定していたこと、そしてスタッフ全員が予定していたこと全てを成し遂げられました。

URSA Mini Pro 12K、Pocket Cinema Camera 6K Pro、DaVinci Resolve Studioは本当に活躍してくれました!

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