総合光学機器メーカーの株式会社タムロンは、フルサイズミラーレス一眼カメラ対応のニコン Z マウント用超望遠ズームレンズ「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD〈Model A057〉」を、2023年10月31日に発売する。希望小売価格は、税込198,000円。
150-500mm F5-6.7は、望遠側の焦点距離500mmを確保しながら、コンパクトなサイズとズーム全域で非常に高い描写性能を両立。
三脚使用が常識だった超望遠の世界を手軽に楽しむことができるという。
リニアモーターフォーカス機構 VXDや、同社独自開発の手ブレ補正機構 VCを搭載しており、超望遠域での手持ち撮影をサポートする。
また、広角端での最短撮影距離は0.6mと、迫力のあるクローズアップ撮影が可能。
製品特長
常識を打ち破るコンパクトなフルサイズ超望遠 500m
150-500mm F5-6.7は、500mの超望遠域をカバーしながらも長さ212.3mm、最大径φ93mmと驚異的なコンパクトさを実現したレンズ。
望遠端500mmに伸ばした場合でも長さは約287.3mmに抑えており、機動力に優れている。
※APS-C サイズミラーレス一眼カメラ使用時換算焦点距離:225-750mm相当妥協のない描写性能
レンズ構成は16群25枚。特殊硝材 XLDレンズ1枚と、LDレンズ5枚、さらに2枚の複合非球面レンズを贅沢かつ効果的に使用することで、軸上色収差をはじめとした諸収差を徹底的に抑制。
画面全体にわたって非常に高い解像力を楽しめる。
高速・高精度、静粛性に優れた VXD
150-500mm F5-6.7は、リニアモーターフォーカス機構 VXDを採用。非常に高速かつ高精度に動作するとともに、高い応答性能を確保している。
焦点距離500mmの超望遠撮影であっても至近から遠景まで、ストレスを感じることなく快適なピント合わせが可能。
また、フォーカス追従性も高く、さまざまな撮影に素早く対応する。
リニアモーターは従来の駆動方式と比べ、AF駆動時の振動が発生しにくくモーター音が静かなため、静かな環境下での静止画撮影、動画撮影にも最適である。
優れた補正効果を発揮する手ブレ補正機構 VC
150-500mm F5-6.7は、手ブレ補正機構 VCを搭載※1することで、より安定した画づくりをサポート。
優れた手ブレの補正効果を発揮し、手ブレによる像の不鮮明化を効率よく軽減することができる。
三脚を使わない手持ち撮影はもちろん、夕景や室内など光量の少ない撮影シーンにおいてもその力を発揮する。
※1 150-500mm F5-6.7(Model A057)Z マウント用では、VC ON/OFFの切り替えをカメラ側で行う優れた近接撮影能力が可能とするテレマクロ撮影
150-500mm F5-6.7の最短撮影距離は、広角端で0.6m、望遠端で1.8mと、超望遠レンズとして優れた近接撮影能力を発揮する。
特に広角端の最大撮影倍率は1:3.1と高く、被写体との適度な撮影距離を保ちながら、迫力あるテレマクロ撮影が楽しめる。
利便性を追求した各種機能
- 保護用ラバー付レンズフード
- ズームリング回転角 75°
- フレックスズームロック機構
- 操作性に優れたスライドスイッチ
- ストラップホール付のアルカスイス対応三脚座
- マニュアルフォーカス時に便利なリニア・ノンリニア切り替えスイッチ搭載
ゴースト・フレアを抑制する BBAR-G2コーティング
快適な撮影をサポートする簡易防滴構造・防汚コート
仕様
- モデル名:A057
- 焦点距離:150-500mm(35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ使用時)
- 明るさ:F5-6.7
- 画角(対角画角):16°25′-4°57′(35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ使用時)
- レンズ構成:16群 25枚
- 最短撮影距離:0.6m (WIDE)/1.8m (TELE)
- 最大撮影倍率:1:3.1(WIDE)/1:3.7 (TELE)
- フィルター径:φ82mm
- 最大径:φ93mm
- 長さ※2:212.3mm
- 質量:レンズ本体 1,720g、三脚座 155g
- 絞り羽根※3:7枚(円形絞り)
- 最小絞り:F22-32
- 標準付属品:丸型フード(ラバー付)、三脚座、レンズキャップ
- 対応マウント:ニコン Z マウント用
※3 絞り開放から2段絞り込んだ状態まで、ほぼ円形の絞り形状を保つ。