株式会社サイトロンジャパンは、手軽に星空の写真を撮影できるコンパクト追尾装置「New nano.tracker II」を2023年11月10日に発売する。希望小売価格はオープン。
New nano.tracker IIは、「New nano.tracker」の後継機種で、外部電源ポートを「USB miniB」から「USB Type-C」へリニューアした。外部電源ポートから充電池などへの充電機能はない。USB電源は電圧5V、電流500mA以上を入力する。
恒星・月・太陽を手軽に追尾
恒星と月、太陽はそれぞれ同じ速さで動いているように感じるが、実際は動く速さが若干異なる。New nano.tracker IIには恒星時追尾、月追尾、太陽追尾のモードがあり、撮影対象に最適なモードを選べる。
星景写真撮影に便利な0.5倍速モード
星空と地上の風景を一緒に撮影する「星景写真」撮影時は、通常の追尾速度の半分のスピードで追尾する0.5倍速モードに設定することで地上の風景のブレ量が半分になり、より自然な星景写真を撮影することが可能。
簡単セッティング
「北極星のぞき穴」を装備しており、その穴の中心に北極星が見えるように本体の向きを調整すればセッティングが完了するため、初めてでも簡単にセッティングができる。
New nano.tracker IIは望遠レンズではなく広角~標準程度のレンズで数分間の露光での撮影を前提にして設計されている。それによりこの方法でも十分に実用的な設置精度を得ることが可能なのだという。
軽量・コンパクト
本体の質量は400gで、コントローラーを含めても480gの軽量設計をなっている。また、サイズも片手に載るほどの大きさですので、登山や海外旅行の際にも気軽に持参できる。
その軽量コンパクトなボディから、できるだけ荷物を少なくしたい登山者に愛用されているという。New nano.tracker IIは南半球での使用も可能。
製品仕様
追尾モード | 恒星時追尾、月追尾(平均)太陽追尾(平均)、高速回転(50倍速) |
回転速度 | 1倍速、0.5倍速 |
回転方向 | 北半球正転,南半球正転 |
微動方式 | ウォームホイール(φ26mm、歯数50枚)による全周微動 |
ベアリング数 | 2個 |
駆動方式 | ステッピングモーターによるマイクロステップ電動駆動 |
搭載可能重量 | 雲台を含めて約2.0kg(搭載物重心が極軸回転中心より最大10cm) |
北極星のぞき穴 | 倍率 等倍、径φ5mm、実視界約8.93° |
電源 | 単三形アルカリ乾電池 3本(ニッケル水素電池使用可)、外部電源(USB Type-C) |
動作電圧/消費電流 | DC3.6~4.5V 最大0.4A |
連続動作時間 | 約5時間(20℃、2.0kg搭載、アルカリ乾電池使用) |
動作温度 | −10~40℃ |
大きさ | 本体60×98×44mm(三脚ねじ部除く)14:30 コントローラー50×105×22mm(コネクタケーブル除く) |
質量 | 本体約400g、ハンドコントローラー約80g(ケーブル含む、電池含まず) |
生産国 | 日本 |