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Hibino Immersive Entertainment Lab(イメージ)

ヒビノ株式会社は、大型LEDディスプレイと先端技術の融合による新たな没入型体験を生み出し、エンターテインメント領域へ発信する研究開発の場として「Hibino Immersive Entertainment Lab」を2023年11月15日よりヒビノ日の出ビルに開設する。

Hibino Immersive Entertainment Labは、大型映像技術、バーチャル技術、三次元LED技術を活用した新たな演出手法と没入型体験の実験機能、デモンストレーション機能を備えるヒビノの新しい研究開発拠点。

同社は、本年8月にLiminal Space社(本社:アメリカ)と資本業務提携契約および三次元LED技術の運用に関する技術ライセンス契約を締結。レンタル運用開始は、2024年春を予定している。これに先立ち、Hibino Immersive Entertainment LabにLiminal Spaceの三次元LED技術を搭載した幅21.6メートル、高さ3.6メートルのLEDディスプレイ・システムを常設し、新たな演出手法と没入型体験の研究開発およびデモンストレーションの提供を開始する。

同社は、コロナ禍で急速な展開を見せたバーチャル技術や今回の三次元LED技術、この先に登場する次世代技術を「ライブ」と融合し、臨場型エンターテインメントビジネスに新しい価値を生み出しつづけるため「Hibino Immersive Entertainment Lab」を開設したという。

Liminal Spaceの三次元LED技術「Ghost Tile」

Liminal Spaceは、自社開発のパッシブ三次元LED技術「Ghost Tile(ゴースト・タイル)」を用いて没入型体験をデザイン・構築する米国の映像技術企業。

※パッシブ:偏光フィルターを用いた立体映像表示方式

Ghost Tileという立体表示技術は、独自の偏光フィルターをLEDディスプレイに施工し、専用3Dグラスを通して見ることで、傑出した3D効果を体感できる。アメリカ発の次世代型ホログラフィー技術であり、戦略的パートナーシップを通じて欧米を中心に世界へ展開されている。

※ホログラフィー技術:なにもない空間に立体的な映像を出現させ、実体としてそこにあるかのように見せる光学技術

今回のヒビノによるレンタル運用開始は、国内はもとよりアジア初だという。ヒビノが有する大型映像技術、バーチャル技術にLiminal Spaceの三次元LED技術を融合することで、コンサート・イベントに加えロケーションベースエンターテインメントの領域に新しい没入型体験を提供するとしている。

※ロケーションベースエンターテインメント:テーマパーク、商業施設、イベントホールなどユーザーの自宅を除く特定の場所で、仮設または期間限定の常設で提供される移動型のエンターテインメント興行
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Liminal Spaceの三次元LED技術(イメージ)

特徴

「現実×LEDディスプレイ(3D技術・仮想技術)×照明などの効果機器」を掛け合わせた没入的演出

Ghost Tile搭載LEDディスプレイは、画面の前に演者や美術セットを配置し、「現実」と「仮想世界(3DCG)」や「拡張現実(AR/MR)」を融合する没入的な演出が可能。また、照明やレーザー、ヘイズ、スモーク、ストロボなどの効果機器との相性もよく、組み合わせて使用できる。現実の人やモノ、LEDディスプレイによる映像、各種効果機器が相互に作用する新しい融合演出を実現する。

3Dと2Dの映像表示に対応しており、シーンに合わせて簡単かつシームレスに切り替え可能。Liminal Spaceの3Dグラスは、現実のモノと3D映像、照明などの効果を演出側の意図を崩すことなく同時に楽しむことができる。

プロジェクションマッピングにありがちなキャストシャドウの心配がなく、コントラスト性能と色彩表現に優れたLEDディスプレイならではの映像表現力で、現実と3D映像の境目がわからないほどのシームレスな融合を実現し、リアリティの高い没入空間を作り出します。

※キャストシャドウ:プロジェクターの上映映像に演者などによる影が入り込むもの

独自技術による傑出した奥行き感、立体感

Liminal Spaceが特許を取得する光学技術により、これまでのプロジェクターによる3D映画館や3D/ARアトラクションの体験に比べてステレオ・コントラスト比が大幅に向上し、より深い奥行感を得られる。

※ステレオ・コントラスト比:3D表示の奥行き感の効果を表す指標

140°の広い視野角に高い画質と3D効果を提供でき、少人数から数千人の観客まで幅広い開催規模に導入が可能。フリッカーやジャダーが極めて発生しにくく、3D酔いを誘発しないという。

演出を最大化させるヒビノの「大型映像サービス」と「3Dコンテンツ制作」

日本のコンサート・イベントを大型映像でけん引するヒビノが、規模や演出イメージなど開催内容に最適な大型映像システムを企画しレンタルとオペレーションを提供する。バーチャルプロダクションの事業基盤を活かし、Unreal Engineを使用した3Dコンテンツ制作の提供および制作のサポートに対応する。

欧米での活用事例

  • 人気EDMアーティスト新アルバム発表イベント
  • ハリウッドコンテンツを基にした世界ツアー型アトラクション
  • ニューヨークでのハリウッド映画公開を記念した没入型インタラクティブ体験
  • ロサンゼルスで行われた没入型デジタルアート展
  • 複数の世界アート体験ツアー

など

今後の展開

同社は、「Hibino Immersive Entertainment Lab」の開設および三次元LED技術「Ghost Tile」搭載LEDディスプレイ・システムのレンタル運用開始により、コンサートや企業のプレゼンテーション、展示会、スポーツイベントはもちろん、ロケーションベースエンターテインメントにおける新たな需要の創出に積極的に参画し、これまでにない没入体験を生み出すことで一人でも多くの人の感動をクリエイトしたいという。

Liminal Spaceが欧米を中心に展開する「ロケーションベースエンターテインメント」に特化したビジネスモデルを、国内を中心に推進・普及し、両社によるグローバル展開を加速するとともに、今回の資本参加を含む業務提携によってLED技術に強みを持つヒビノがLiminal Space社の製品開発などへ参画することにより、世界のエンターテインメント市場へ新たな価値創造を目指しとしている。