Blackmagic Design導入事例:クリエイティブグループ「Brooklyn Quarter」の場合

Blackmagic Designによると、ロサンゼルスのクリエイティブグループであるBrooklyn Quarterが、同社のYouTubeシリーズ「Novel Chronicles」などのマルチカム制作や、サンディエゴ・コミコンやWonderConなどの国際的なイベントの制作にATEM Television Studio HD8 ISOライブプロダクションスイッチャーおよびBlackmagic Studio Camera 6K Proを使用したという。

Brooklyn Quarterは物語を伝えることに特化したグループ・制作会社であり、独自のウェブシリーズ、映画、ポッドキャストを制作している。同社はティモシー・リース氏とダニエル・ベックマン氏により創設され、両氏は共に数十年に渡る映像制作の経験があり、インタラクティブなライブイベントやマルチメディアのパフォーマンスに息を吹き込んでいる。両氏は共に、コミコンやWonderConの主要講演者でもある。

ライブ配信やポストプロダクション用にイベントを撮影するにあたって、同社はATEM Television Studio HD8 ISOと3台のBlackmagic Studio Camera 6K Proを使用しており、他にもATEM SDI Extreme ISOライブプロダクションスイッチャー、ATEM Studio Converter、HyperDeck Studio HD Plus放送デッキ、Ultimatte 12 HDリアルタイム合成プロセッサーなど多数のBlackmagic Designの製品を使用している。

先日のコミコンなどの移動型のイベント用に同社はPenelope-02という名前のフライパックを構築した。これにはATEM SDI Extreme ISO、ATEM Studio Converter、Blackmagic Studio Camera 6K Pro、HyperDeck Studio HD Plusが含まれている。

Blackmagic Design導入事例:クリエイティブグループ「Brooklyn Quarter」の場合

リース氏は、スタジオとイベントの両方に新しいワークフローを使用する利点を次のように説明する。

リース氏:2022年、WonderConとサンディエゴ・コミコンでパネルを務め、両方とも収録してYouTubeに投稿しました。このようなイベントでの収録は難しいことがあります。機材を非常にすばやくセットアップでき、同じくらいの速さで撤収できる必要があるからです。2023年は、Studio Camera 6K Proの6K解像度のおかげで希望通りのフレーミングと構図を簡単に得ることができました。限られた時間内で大きな会場でカメラを配置するのは気の遠くなるように感じられますが、距離を心配する必要がありませんでした。

また、2023年はサンディエゴ・コミコンで2つのパネルディスカッションの司会を行いました。「Women In Entertainment: How to Blaze Your Own Path(エンターテイメントにおける女性:自分の道をいかに切り開くか)」にはEntertainment Oneのアシュティン・カラクリストスとParadigm Talent Agencyのケルシー・ロバーツ、「Creating an RPG Empire(RPG帝国の築き方)」にはマシュー・リラードとBeadle and Grimm’s Pandemonium Warehouseのビル・レホーが参加しました。

同社にとってATEM Television Studio HD8 ISOの最も重要な要素の一つは全入力を収録できる機能だという。同社は、ライブイベントを編集し、全入力をタイムコード込みで同期させて個別のビデオファイルに収録し、プログラムビデオは別のマスタービデオファイルに収録している。DaVinci Resolveプロジェクトファイルも保存され、各入力のビデオファイルにリンクされるため、ライブで行ったスイッチングが編集タイムラインに変換され、クリックして簡単に開けるようになる。

リース氏:異なるタイプのプロジェクトに使用する2台のATEMスイッチャーを所有しています。個別収録機能とDaVinci Resolveプロジェクトファイルがなければ、弊社のワークフローは成り立ちません。HD8 ISOはスタジオに設置されており、ワークフローの中枢となっており、「Novel Chronicles」のマルチカム収録だけでなく、その他すべてのプロジェクトを取り回しています。8つの入力すべてをカメラに使用しており、エピソードを収録しているか、DIYチュートリアルを収録しているかによって、設定を変えています。

ATEM SDI Extreme ISOはスタジオ外での撮影すべてに使用しています。これはPenelope-02に搭載されており、複雑なロケ先でのセットアップで活躍しています。一つのパッケージにすべてが含まれていて、可搬性が非常に高いので重宝しています。

Blackmagic Design導入事例:クリエイティブグループ「Brooklyn Quarter」の場合

これまで、他のカメラではHDMIまたはSDI出力をPCの複数のキャプチャーカードに送信し、2〜3時間後にローカルのSDカードにまだ収録されているか必死にチェックする必要があったという。

ベックマン氏:「Novel Chronicles」の編集は複雑です。しかし、現在は撮影後にエディターがDaVinci Resolveプロジェクトファイルを開いて、個別収録の入力からタイムラインをトリミングできます。通常より遥かに迅速に仕上げられます。本当に素晴らしいですね。

同社が抱える最大の悩みは、異なるハードウェアとケーブルによる悪夢のようなオーディオの問題だったが、この新製品はこれを解決した。ATEM Television Studio HD8 ISOはFairlightオーディオミキサーを内蔵しているため、極めて複雑なライブのサウンドミキシングが実行できる。内部ミキサーは全SDI入力用に十分なチャンネル数があり、XLR、RCA、MADI入力用にも予備のチャンネルがある。

リース氏:「Novel Chronicles」の各エピソードの収録には8台のカメラと5本のマイクを使用しているので、使用するケーブルの数は対数的に増えます。注意しないと、ケーブルだらけになります。本当に、ケーブルで埋め尽くされます!HD8 ISOの優れた点はMADI入力です。これにより、オーディオのセットアップが劇的に簡素化されました。これまでは、個別のPC、サウンドカード、ADATを使用して、Reaperでマイクを個別収録していました。現在はATEM Microphone Converterを使用して、全マイクを同期して1本のケーブルでATEMに接続できます。

これまでに、いくつかのBlackmagic製のスイッチャーを使用してきましたが、HD8に搭載されている機能に最も感心しています。二次的・三次的なラックユニットは必要ありません。一台の機器で、必要なことをすべてこなすだけでなく、ローカルでの収録にも対応しています。

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