Blackmagic Designによると、シンガポールのThe Straits Timesによる動画シリーズ「Cycle City」の制作において、Big 3 Mediaが、編集、グレーディング、VFX、オーディオプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioを使用したという。

Big 3 Mediaは、グレーディング、編集、オーディオデザインおよびミキシングにDaVinci Resolve Studioを使用したほか、シンガポールとクアラルンプールの様々なアーティストたちとクラウドベースのコラボレーションにBlackmagic Cloudを使用した。

Big 3 Mediaは、シンガポールに拠点を置く映像制作・ポストプロダクション会社。

2008年に創立されたBig 3 Mediaは、複数のメディア分野にまたがるメディア企業グループであり、マレーシア、中国、インドにもオフィスを構えている。

同社は、ランコム、ボッシュ、シティバンク、ロレアルなどの世界的なメーカーや組織に、映像制作、ライブ配信、モーショングラフィックス、アニメーションのサービスを提供している。

シンガポールで最も読まれている紙面およびデジタル新聞であるThe Straits Timesは、Big 3 Mediaと協力して「Cycle City」を制作した。

6つのエピソードから成る「Cycle City」の動画シリーズでは、様々なレベルのサイクリング経験者に光を当て、シンガポールのサイクリング事情を紹介している。

これらの動画には、夜間や昼間など、様々なサイクリング環境のフッテージが含まれている。

また、自転車やサイクリストに取り付けたカメラで撮影したフッテージ、自然や街のサウンド、サイクリストたちへのインタビュー、マウンテンバイクのアクションショット、街中のサイクリングショット、高品質のグラフィックなども含まれる。

Big 3 Mediaは、様々なカメラで撮影されたショットをまとめ、同プロジェクトのポストプロダクション全般を手がける仕事を請け負った。

Big 3 Mediaのポストプロダクション部長であるウィリアム・オーチャード氏がプロジェクト管理を担った。

Big 3 Mediaは、長年に渡ってDaVinci Resolve Studioを使用しており、アジアで最初にBlackmagic Cloudを採用したクリエイティブ企業の一つである。

「Cycle City」プロジェクトは、締め切りが比較的厳しかったため、Blackmagic Cloudを使用して、アジア全域に散らばるカラリストやエディターたちと協力する必要があった。

オーチャード氏:Big 3 Mediaは、リリースされた瞬間からBlackmagic Cloudを採用しており、この製品の大ファンになっています。Blackmagic Cloudにより、弊社のワークフローは大幅に向上し、より効率的なコラボレーションが可能となりました。コラボレーターたちはクアラルンプールやシンガポールにいるので、従来は地理的な理由でコラボレーションが難しかったんです。このプロジェクトでは、Blackmagic Cloudを使用したことで、非常に簡単にリアルタイムのコラボレーションを実現できました。

DaVinci Resolve Studioは、単一のソフトウェアでグレーディング、編集、オーディオの作業が可能なので、効率性とクリエイティビティの両面で非常に役立ったという。

オーチャード氏:「Cycle City」は複数のエピソードで構成されたシリーズなので、撮影の完了から納期までのスケジュールが思っていたよりも短かったんです。次の公開に間に合わせるために、ポストプロダクションを10日以下で仕上げなければならなかったエピソードもいくつかあります。Resolveではグレーディングとオーディオの作業を同時に行うことで時間を大幅に節約できるので、クリエイティブの面で非常に重宝しました。
サイクリングに関するあらゆる体験を紹介するシリーズなので、サウンドは映像と同じくらい重要です。オーディオアーティストとカラリストはResolveを介して、より緊密に協力し合えたので、サイロ化せずにクリエイティブな作業に集中できました。つまり、編集、グレーディング、サウンドデザイン、そしてミキシングのすべてをResolveで行いました。