Blackmagic Designによると、Breadbin ProductionsがBlackmagic URSA Mini Pro 12K OLPFデジタルフィルムカメラおよびUltimatte 12 HDリアルタイム合成プロセッサーを導入して、グリーンバックの合成パイプラインを刷新したという。
現在、同社のバーチャルプロダクション・ワークフローは、授賞式、年次報告、パネルディスカッションなど、あらゆる事業に統合されている。
これらのイベントでは、グリーンバックをUnreal Engineで合成したライブバーチャルセットとリアルタイムのカメラトラッキングと組み合わせて制作されている。
バーチャルプロダクションの技術がもたらす可能性は驚異的なものだが、Breadbin Productionsのクリエイティブディレクターであるギャレス・ノーマン氏は、それがもたらすチャレンジについて以下のようにコメントしている。
同社のバーチャルプロダクション・セットアップの基盤となっているURSA Mini Pro 12K OLPFカメラは、効率的なワークフローを実現する上で欠かせない存在だという。
カメラのゲンロック機能は、カメラ、トラッキングソリューション、Unreal Engine間のフレーム生成を同期する上で、極めて重要な存在となっている。
各コンピューターに搭載されたDeckLink 8K Proキャプチャー・再生カードにより、カメラからUnreal Engineにデータが転送され、フレーム同期が効率的に行われている。
これらの要素はATEM Mini Extreme ISOライブプロダクションスイッチャーに送信され、カメラの切り替えと収録が実行される。
リアルタイムでハードウェアを用いた合成を行うことにより、同社はカメラフィードをUnreal Engineから切り離すことができるため、滑らかなライブ映像が得られるという。
また、同社は今年、Annual Technical Teachers Conferenceの制作を手掛けた。
この6時間に及ぶライブイベントでは、2つのパネルディスカッションが行われ、10ヶ所からの9人の話者が参加した。
ダイナミックで興味深いセットを作成するために、各話者の背景はトピックに関連した環境が使用された。
Breadbin Productionsオーナーであるギャロン・キャンベル氏が、この複雑なライブプロダクションについて以下のようにコメントした。
DMX照明コントローラーと事前にプログラムした環境を用いることで、同社は一つの環境から別の環境に切り替える際に、数秒で照明を変更することができた。