Blackmagic Design導入事例:クイズ番組「Atrápame se podes (Catch Me If You Can)」の場合

Blackmagic Designによると、スペインのTelevisión de Galicia(TVG)のクイズ番組である「Atrápame se podes(Catch Me If You Can)」の放送に、Blackmagic URSA Broadcast G2カメラとATEM 1 M/E Constellation HDライブプロダクションスイッチャーを中心としたマルチカムワークフローが使用されたという。

2015年の放送開始以来、同番組はスペイン各地で人気の番組となっている。視聴者を引き込み、地方によってそれぞれのバージョンがある同番組は、ガリシア版も含め、スペインのテレビでその地位を確立した長寿番組となっている。

ガリシア版はMediaproとVoz Audiovisualにより共同制作されており、固定セットのある4つのスタジオの1つでVoz Audiovisualが撮影を行っている。スタジオのシステムとテクノロジーは、過去三年における750話の撮影を通じて最適化された。

Voz Audiovisualのテクニカル・ディレクターであるアンショ・ノヤ・カストロ氏は、次のようにコメントしている。

カストロ氏:TVGは当番組を毎日放送しているため、1日で5話の撮影を行い、必要に応じてスペシャルも制作しています。迅速に撮影し、完成させ、マスターをTVGに納品する必要があるので、ワークフローを簡素化する必要があります。

Blackmagic Design導入事例:クイズ番組「Atrápame se podes (Catch Me If You Can)」の場合

各回の収録は、5台のURSA Broadcast G2カメラをSmart Videohub 40×40 12GルーターにSDIで接続し、ATEM Camera Control Panelでリモートカメラのシェーディングを実行し、4台のHyperDeck Studio HD Proレコーダーで収録を行っている。

カストロ氏:URSA Broadcast G2は柔軟性が高いので、費用対効果に非常に優れており、レンズや三脚などの既存の機材も活用できます。

画質に優れ、1080p50で直接収録できるので、ポストプロダクションの過程が簡素化されます。

マスターコントロールルームには、ミキシングのためにATEM 1 M/E Constellation HDとATEM 1 M/E Advanced Panel 10が設置されている。また、番組では複雑なグラフィックと複数のスクリーンが使用される。

Blackmagic Design導入事例:クイズ番組「Atrápame se podes (Catch Me If You Can)」の場合

カストロ氏:ATEMのマクロを使用することで、トランジションを自動化し、機動力を高め、これまで以上にクリエイティブになれました。

ライブプロダクションが終わったら、出力とグラフィックはポストプロダクション用に10GBイーサネットネットワークを介してネットワーク接続ストレージ(NAS)に送られる。

Voz Audiovisualは1日で5話を制作しており、スペシャルも含め、毎月13日にわたって収録を行っている。これは、2ヶ月で約140話、合計約50テラバイトのデータを意味する。

カストロ氏:弊社のワークフローでは、番組をNASにキャプチャーし、そこでカメラフィードが同期されます。エディターがそれらのフッテージをカット割りし、各回35分の番組にして、その後DaVinci Resolve Studioで書き出しとマスタリングが行われます。

平均視聴率は13.3%で10万1000人の視聴者を抱えているので、非常に安定した番組です。Blackmagicは、市場で唯一無二の価格帯で柔軟性と機能性の高い、幅広い種類の製品を提供しています。

Blackmagic Design導入事例:クイズ番組「Atrápame se podes (Catch Me If You Can)」の場合